第四章
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「火そのものなので」
「だからですね」
「流石にですね」
「そうしたモンスターには通じないですが」
「それでもですか」
「単に火属性という位なら」
それならというのだ。
「ここまでの炎はどうか」
「確かに効いていますね」
「耐性はあってもダメージを受けています」
「苦しんでいます」
「熱さに焼かれています」
「これは効果があります」
まさにというのだ。
「ならです」
「青い炎を使われますか」
「これからは」
「そうされますか」
「はい、この様にして」
青い大炎の術を再び放った、そうして火属性のモンスター達を攻撃していった。そのうえで部下達にも攻撃させて。
無事にモンスター達を退治した、コシュチェシコはエリザ自身の報告を聞いてから師団の幕僚達に話した。
「こだわりは強いが」
「それでもですね」
「それが強い力になっています」
「それも非常に」
「そうなっていることを思えば」
「それならですね」
「いいだろう、まさかだ」
コシュチェシコはこうも言った。
「炎の力が増すとはな」
「実際にあることにしても」
「まだ若い彼女がそれが出来るとは」
「驚くべきことですね」
「そして素晴らしいことですね」
「彼女は才能を開花させた」
自分のそれをというのだ。
「炎を使うそれをな」
「赤いものから青いものにさせた」
「そうしましたね」
「そのことを見れば」
「私から言うことはない」
師団長としてこの言葉を出した。
「彼女は彼女の思う様にだ」
「やっていってもらいますか」
「炎系の術を使ってもらいますか」
「そうしますか」
「火属性のモンスターを焼ける程の炎を出した」
それならというのだ。
「もうだ」
「言うことはない」
「師団長としてはですね」
「それならばですね」
「より強くなってもらいますね」
「炎を得意とする魔術師そして軍人としてな」
彼は微笑んで話した、そしてだった。
以後はエリザはそれでいいとした、そしてエリザは炎系の術をさらに磨いていって。
騎士団でも名うての炎系の術の使い手になった、その通り名は何時しか青い炎の魔術師となり騎士団の魔術師でも知らぬ者はいないまでの者になった。欧州を治めるヘッセ達ですら知るまでの者になったのである。
一つのジャンルだけでも 完
2020・6・14
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