始まりから夏休みまで
シリアスに突入する話。
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られる唇。
そうして僕は流されるまま押し倒され、いつものように熱い夜のひとときが始まった。
「…?」
お栄ちゃんとは行為に及んだ。
でもその事はなんだかよく覚えていない。
何故だか身体がふわふわする。
なんだろう?いやそれよりも
「ここどこ?」
だだっ広いどこか、
目の前には真っ黒な何かがどこまでも広がっており、それはよく見ると"水"であった。
湖…だろうか?
「…。」
無意識のうちに足が動く。
真っ黒な湖に向けて、僕は歩き始める。
濡れるとか、泳げないから溺れるとかそういうのは考えてなかった。
ただ、呼ばれてるから会いに行かなきゃって思った。
会いに行く?
呼ばれている?
僕は…誰に?
「黒きハリ湖、ご存知ないかしら?」
「…っ、だ、誰!?」
後ろからの声で我に返り、振り向く。
するとそこには年端も行かなさそうな小さな少女が立っていた。
いや、僕はこの少女を見たことがある。
彼女は確か…
「アビゲイル…?」
「初めまして。会えて嬉しいわ、舞さん。」
彼女はそう、FGOにて登場するサーヴァントの1人、アビゲイル=ウィリアムズだ。
「ここはどこ!?それに君は…!」
「言ったでしょ?ここは黒きハリ湖。あなたを呼んだ声の主が封印されてる場所。」
「声の…主?」
僕を呼んだのが…この湖の中にいる?
「でもダメ。私はあなたを巻き込ませないためにここに来たの。」
「巻き込ませないって…何を?」
「多くは語れないわ…関わればあなたの人生はロクでもないことになる。ただ…。」
アビゲイルは一息置いて、僕に言った。
「お願い。あなたの住む町がおかしな事になる前に、"葛飾北斎"とは縁を切って。」
「…?」
お栄ちゃんと、縁を切る。
すなわち、サーヴァントととの契約を破棄しろということなのだろうか。
「黄衣の王は私が何とかする。だからあなたは北斎と離れるの。そうしないとあなたは…あなたは…!」
「…。」
突然、空から光が降り注ぐ。
気だるさに包まれ、今度はしっかりと僕を呼ぶ声が聞こえた。
これは…お栄ちゃんの声だ。
「時間みたいね…いい?舞さん。私との約束は必ず守って。」
「守るって…でもお栄ちゃんは…。」
お栄ちゃんはただ、僕に恩を返したいからこっちに来たと言っていた。
悪いことなんて考えて無さそうだし、それをこちらから縁を切るだなんて。
それにそんなことをしてみたとしよう。僕が危ない。
「これは必要なことなの。あなたがこれから起きる事に巻き込まれないために…黄衣の王に…■■■■に呑まれないために…。」
最後の方はよく聞こえな
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