偽・新約篇
第1章
アイツのいない世界《前篇》
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さま、さいこっこーですのムッハ−!!)」
「……」
「お姉さま、食事になさいませんか?わたくしお姉さまとお食事をご一緒したくて食堂からいただいてきたのですが」
「…もらうわ、ありがとね黒子」
美琴はそう言って白井からトレイを受け取る。もちろん顔は照れからか真っ赤だ。
そんな美琴を見て白井が我慢できるわけもなく。
「お・ね・え・さ・ま〜」
いつものごとくテレポートからのルパンダイブを決め…
「やめろ、はなれろ、ご飯くらいゆっくり食べさせろー!!」
「お姉さま、お姉さま、おっ姉さま〜!!」
「てへっ。」 『ごんっ!!』
…いつものように美琴からお仕置きを食らうのだった。
白井は気付いているのだろうか?
美琴がこのときだけは心から笑えていることに。
白井は気付いているのだろうか?
美琴が白井や初春、佐天といるとき心から安心できていることに。
白井は気付いているだろうか?
誰がどう言おうと彼女たちのそばは美琴にとっての居場所になっていることに。
(ほんとにありがとね黒子…)
だから美琴は心の中でそうつぶやく。この気持ちが伝われば良いなとそう思いながら。
それから約一年は何事もなく過ぎた。そう何の“変化”もなく。
だれも御坂美琴を救えぬまま無情にも時間だけが過ぎていき………そしてその日は訪れる。
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