第百六十三話 近付く最後の決戦その十三
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「ほんまにな」
「世界の危機のことはな」
「まだわかってへん、けどな」
「力を一つにせんとな」
「対応しにくいのは事実や」
その危機にというのだ。
「それでや」
「僕等はやな」
「今はな」
「統一やな」
「それを目指さんとあかん」
何といってもというのだ。
「それと発展をな」
「そういうことやな」
「それでや」
芥川はさらに話した、お茶を飲みつつ三色団子も出してそれを中里にも勧めつつ彼と共にその団子を食べつつ話した。
「危機が何かわかるまではな」
「僕等はやな」
「やるべきことを進めてく」
「そうするんやな」
「そや、しかし危機が何かがな」
「気になるな」
「今んとこ考えてもしゃあない」
危機が一体どんなものかわからない、それ故にだ。
「そやから考えん様にしてるが」
「それでもやな」
「どうしても考えを向ける時がある」
「それで不安になるな」
「どうしてもな」
「それ皆やろな」
中里は三色団子を食べつつ応えた、桃と白それに緑の三色が実に麗しい。そして味もそれぞれ違い中里はその色合いも味も楽しみつつ食べた。
「まさに」
「そやろな、もうな」
「危機が何かわからんと」
それこそというのだ。
「対応しきれんからな」
「どうしてもな」
「それでや」
だからだというのだ。
「心配になるわ」
「危機のことを考えると」
「どうしてもな」
「それはしゃあないな」
「どうしてもな、けどな」
芥川はあらためて述べた。
「考えることはな」
「このことについては」
「そや、結局何もわかってへん」
「そやからな」
「やっぱり考えることはな」
どうしてもというのだ。
「わかってる限りのことや」
「この世界の統一やな」
「そや、そしてな」
「その前の統治にな」
「これからはじまる戦のことや」
連合とのそれだというのだ。
「いよいよ近付いてきてる、そやからそろそろな」
「こっちも戦の用意にやな」
「本格的に入ってな」
そうしてというのだ。
「蓬莱も移動させるで」
「そうするな」
「エルドラドは四国の真南に向かって来てる」
芥川はその連合の移動要塞の話もした。
「そやからこっちもな」
「四国の方に移動するな」
「土佐の方にな」
「その国の方にやな」
「そしてな」
そのうえで、というのだ。
「土佐で補給とか整備を万全にして」
「そのうえでそこで迎え撃つか」
「そうするで、ええな」
「わかったわ」
中里は芥川の言葉に確かな声で応えた。
「ほなな」
「もうすぐあっちに行くで」
「そうするな」
「ああ、いよいよ覇権を巡る最後の戦や」
「今回も激しい戦になるな」
「間違いなくな、けどな」
「その戦にやな」
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