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夢幻水滸伝
第百六十三話 近付く最後の決戦その九

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「芥川はモンスターや獣達にはな」
「軍や警察だけやなくてやな」
「冒険者にや」
「退治してもらう様に考えてるな」
「ギルドを整えてな」
 冒険者ギルド、それをというのだ。
「冒険者はギルドに登録して認められる様にしてギルドからや」
「モンスターや獣退治の依頼を出し手やな」
「退治してもらう様にな」
「整えるんやな」
「ギルドは官公庁にしてな」
 即ち公の組織にするというのだ。
「そのうえでな」
「そこまで考えてるとはな」
「流石やな」
「ああ、太宰ならではや」 
 中里もこう言った。
「ほんまにな」
「あいつならではやな」
「そこまで考えてるとはな」
「確かにそしたらな」
「モンスターや獣対策が出来るな」
「それで冒険者の把握も出来る」
 このこともあるというのだ。
「ならず者が勝手に冒険者を名乗ることもないしな」
「冒険者に正式に報酬を出せてな」
「悪事を罰することも出来る」
 ギルドでの登録制にすればというのだ。
「そのことも考えたな」
「一石二鳥の案やな」
「町や村からギルドを通して依頼も出せるしな」
「個人もやな」
「それも出来るからな」
「かなり管理が行き届くな」
「冒険者は武器を持ってたり術も使う」
 中里はこのことを指摘した。
「それやったらな」
「そや、ちゃんと管理せんとな」
「あかんな」
「法によってもな」
「ほなギルド法なんてのもやな」
「あいつは考えてるわ」
「仕組みだけやなくてやな」
 それに加えてというのだ。
「法もやな」
「定めるつもりでな」
「実際にやな」
「憲法もや」
 統治の仕組みに加えてというのだ。
「考えてるわ」
「ほんま凄い奴やな」
 中里も思わず唸った。
「憲法まで考えてるなんてな」
「政は仕組みだけやない」
「法も必要やな」
「法もないとな」
 それこそというのだ。
「国は動かん」
「それでやな」
「そや」 
 まさにというのだ。
「太宰もそれを定めることにしてるんや」
「何かつくづくとんでもない奴やな」
 太宰についてだ、中里は唸って言った。
「あいつは」
「まさに天下の宰相やな」
「そう思うわ」
「日本が万全と言ってええ状況で治められてるのもあいつのお陰やし」
「これからもやな」
「あいつの存在は大きいで」
 芥川は真剣な目で述べた。
「僕等にとって」
「蕭何やな」
 中里はここで漢の相国の名を出した、漢の高祖劉邦の下で漢を治めた人物だ。
「まさに」
「そや、何で漢の高祖劉邦が西楚の覇王項羽に勝てたか」
「強さは項羽が圧倒的やったな」
「三万で五十六万の大軍を破ったんや」
 他ならぬ劉邦の大軍をだ。
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