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夢幻水滸伝
第百六十三話 近付く最後の決戦その八
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「やっぱり政でもちゃうわ」
「殆どのモンが政出来るしか」
「それも大きいで」
「あっちは政出来る奴が限られてるみたいやな」
「難波とかは間違っても政は出来ん」 
 あちらに渡った彼の名前を出して話した。
「武一辺倒の奴やからな」
「実質政は神星の三人とマリーナちゃん、サーヘニーとチャンダルだけか」
「合わせて六人や」
「それだけで内政と外交やるんやな」
「技術はチェッチェフだけでな」
「かなり辛いな」
「向こうの星のモンは大抵政か戦に能力が一方的にいってる」 
 それぞれの得意分野に偏っているというのだ。
「そやからな」
「難波達は政が出来んな」
「六人、チェッチェフも政も出来るかも知れんが」
「それでも七人やな」
「七人であれだけの領土を治める」
「官僚システムを整えていてもな」
「かなりしんどい筈や」
 このことは間違いないというのだ。
「そやから政はな」
「こっちより進まんか」
「国力全般がこっち程発展せん」
 そうだというのだ。
「ほんまにな」
「それでやな」
「こっちが動ける、そして中立条約失効の時にはな」
 即ちお互いに戦える様になった時はというのだ。
「まさにな」
「その時はやな」
「こっちが間違いなく圧倒的有利に立ってる」
「国力でもやな」
「総生産で十倍以上になってるわ、いや」
「二十倍か」
「それ位になってるかもな」
 そこまで差が開いている可能性があるというのだ。
「その時は」
「そこまで国力が開いてるとな」
「勝てるな」
「ああ、もうな」
 それこそとだ、中里も答えた。
「総力戦になってもな」
「そうやろ、それまで万が一枢軸が攻めてきたらな」
 その場合はというと。
「防衛体制は整えておくからな」
「撃退するな」
「そうして国力を養いつつな」
「攻められる体制が整ったらやな」
「その時はな」
 まさにというのだ。
「攻める、そうする」
「そうするか」
「それが僕の考えや」
「戦略やな」
「そや、それでな」
「統一した後はやな」
「当分戦はなしや、あとな」
 芥川はさらに話した。
「モンスターとか獣やが」
「連中のことか」
「この世界はあの連中も問題や、連中に軍隊や警察を向けるにしても」
 それでもというのだ。
「防衛や治安がおろそかになる」
「それも問題やな」
「実はそう考えてたけどな」 
 それがというのだ。
「太宰はもう考えを出してくれてた」
「その辺りも凄いな」
「ほんまに政のことはあいつや」
「あいつが第一やな」
「それでな」
「あいつは冒険者を使おうって言うてるな」
「ええ考えや、この世界には冒険者もおる」
 俗にこう言われている職業の者達がというのだ。
「これがな」
「こ
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