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くとも不安な気持ちはかなり紛れていた。


『ヨウコソ天上学園へ。私ハげーむますたー。諸君ラヲ歓迎シヨウ。』


とその時だった。不意に校内放送のようなものが流れ出した。ボイスチェンジャーか何かを通したその声は機械的で、聞いているだけで不快感を催す。


『諸君ラニハ今日カラ暫クノ間、Key杯ヲ巡ッテ戦ッテモラウ。詳シイ事ハ部屋二設置サレテイルぱそこんヲ参照スルヨウニ。ナオ、コノ世界二居ル限リ君達ハ死ヌ事ハ無イノデ、存分二戦イタマエ。ソレデハ、諸君ラノ検討ヲ祈ル。』


突然の事にみんな黙り込む。
鍵杯?戦ってもらう?死ぬことは無い?
正直理解が追いつかない。どうやら俺達は何者かに拉致でもされたのだろうか。天上学園と言っていたな。俺の知る限りでは、光坂市近辺にそんな名前の学校は無いはずだ。一体何が起きてるんだ…


「なんか面倒な事に巻き込まれちゃっのかねぇ。」
「お前、さっきもそれ言ってなかったか?」
「そうだっけ?もう忘れちゃったねぇ。」


沈黙を破ったのは、春原の緊張感のない声だった。恐らくコイツは何が起こってるのかは理解していないだろうが、場の重い空気を振り払うためにワザと同じ事を言ったに違いない。相変わらずバカだけどここ一番は気の利く奴だ。ま、本人には死んでも言わないけどよ。


「パソコンを参照しろと言っていたな。」
「智代、これの事じゃない?」


春原がバカを言っている間に、杏と智代がしっかりパソコンを見つけてくれていた。俺は正直、パソコンなんて触ったことが無いからな…ここは杏達に任せておこう。


「ちょっとみんな、狭いとは思うけど画面が見える所に来て。」


任せておこう…と思った矢先、パソコンを立ち上げた杏が俺達を呼ぶ。一体何を見つけたのだろうか。渚やことみ、そして春原でさえもやはり今の状況が気になるらしく、杏の指示に素直に従っていた。


杏の肩越しに画面を覗きこむ。そこには『この世界のルール』『Key杯戦争のルール』『エンジェルプレイヤー取り扱い説明書』『エンジェルプレイヤーを起動』と、メニューらしいものが表示されていた。


「Key杯は、さっきゲームマスターとやらが触れていたな。確かKey杯を巡って戦ってもらう…と言っていたか。」
「そうね。巡って…と言うくらいだから、Key杯って何かの道具なのかしらね。」
「聖杯みたいなものだろうか。」
「多分そうね。」


杏と智代が話を進めてくれている。それはありがたいのだが、早速意味不明の単語が出てきたんだが…


「聖杯って何だい?」
「そこから説明しなきゃならないの?面倒ね…ねえことみ。後でこの馬鹿に聖杯について教えてあげて。」
「うん。わかったの。」


どうやら春原も同
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