第七幕その七
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「そうした方です」
「けれど孫悟空さんはね」
「物凄い悪戯好きですね」
「それで食いしん坊でね」
「確かに関羽さんは物凄い量を召し上がられますが」
オジョも言います。
「食いしん坊ではないですね」
「そうね」
「はい、そうした感じはしないです」
「斉天大聖殿は神界の桃を全て召し上がられる位でだ」
関羽さんはこのことは少し困った感じになってお話しました。
「物凄い食欲だ」
「食べると長生きする桃をですね」
「それこそ全て召し上がられたのだ」
こう神宝にもお話します。
「一つ食べると二千年長生きする桃も一つ食べると八千年長生きする桃も」
「そうでしたね」
「そうして途方もなく長生き出来る様になられ」
「あと死ぬ人の名前からでしたね」
「ご自身の名前を消された」
「それで死ななくなりましたね」
「そうなられたのだ」
神宝に神妙なお顔でお話します。
「あの方は」
「何か凄いね」
ボタンもここまで聞いて言います。
「そのことは僕もわかったよ」
「そしてその後天界で大暴れをされたのだ」
「暴れた理由は?」
「半分以上悪戯だ」
「それでだったんだ」
「そうだったのだよ」
「悪戯で大暴れするなんて凄いね」
ボタンはここまで聞いてまた言いました。
「それはまた」
「そうした御仁でな」
「やんちゃするんだね」
「そうなのだ」
「そうした人なんだね」
「悪意はないのだが」
「悪戯とか大好きで」
それでとです、またボタンは言いました。
「やんちゃなんだ」
「そうなのだ、如意棒を手に筋斗雲に乗っておられてな」
「筋斗雲?」
「空を飛ぶ雲だ」
関羽さんはボタンの疑問に答えました。
「斉天大聖殿の乗りものの一つだ」
「それに乗ってお空を飛ぶんだ」
「そうなのだよ」
「何かそのことも凄いね」
「何時どの国にいるか」
それはとです、オズマもボタンにお話します。
「わからないのよ」
「いつもお空を飛び回っているから?」
「そしてね」
そのうえでというのです。
「一つのところにいる人でもないから」
「だからなんだね」
「お会いすることが難しくもあるのよ」
「王宮に来る時もあるしね」
ビリーナも言います。
「あたしの国にふらりと来たりもするし」
「そうよね」
「かと思えば来ないし」
「そのこともね」
「神出鬼没ね」
「本当に」
「僕も何度かお会いしましたけれど」
オジョも言います。
「いつも突然ですね」
「そうよね」
「ですがお会いしたいですね」
「そうね、だから今は願いましょう」
「わかりました」
オジョはオズマの言葉に笑顔で頷きました、そうしてです。
皆でお昼を食べた後はまた出発しました、黄色い煉瓦の道を進んでい
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