第七幕その六
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「同じ様なものと考えていいわね」
「神様とですね」
「そうね」
「そういうことですね」
「だからエジプトの神々もいて」
ピラミッドにいるこの神々もというのです。
「ギリシアや北欧や中南米の神々もよ」
「おられるんですね」
「ええ、そうよ」
実際にというのです。
「この国にはね」
「アメリカではキリスト教徒が多いですが」
「キリスト教も存在しているけれど」
オズの国にはです。
「キリスト教以外にも色々な宗教と神仏が存在する国よ」
「オズの国に元からいる神々もおられて」
「そうなっているのよ」
「そうですね」
「そして妖精もね」
オズマはにこりと笑ってオジョにこの人達のお話もしました、カルボナーラを上品に食べながらそうします。
「存在しているわね」
「オズマ姫もそうでしたね」
「ええ、私も妖精でしょ」
「そうでしたね」
「色々な人も妖精も神様もね」
「一緒にいる国ですね」
「それがオズの国なのよ」
まさにというのです。
「まさにね」
「そうでありますな」
関羽さんもカルボナーラを食べます、大きなお皿の上にある濃厚な白いスパゲティを豪快ですが礼儀正しく食べています。
「まさに」
「ええ、それで私は関羽さんとお会い出来たけれど」
それでもというのです。
「孫悟空さん達にもね」
「お会いされたいですか」
「今回の冒険ではね」
「いい願いは適う」
関羽さんは微笑んで言いました。
「それがオズの国ですな」
「そうね、それじゃあ」
「必ずお会い出来ます」
「孫悟空さん達にも」
「斉天大聖殿にも」
「斉天大聖が、でしたね」
オジョは関羽さんが出したその呼び名に応えました。
「孫悟空さんの役職でしたね」
「天界でのな」
「凄い名前ですよね」
「それだけ凄いということだよ」
「そうなんですね」
「それがしは斉天大聖殿と一騎打ちをしていつも引き分けてしまう」
関羽さんでもというのです。
「張飛でもだ」
「互角位ですか」
「おおよそ。二郎真君や??太子でも負けはしないが勝てないのだよ」
斉天大聖即ち孫悟空にはというのです。
「これが」
「物凄く強いんですね」
「あの御仁もまた」
「そうなんですね」
「これがまたな」
「ただ性格は全く違うのよね」
オズマは関羽さんと孫悟空の性格の違いもお話しました。
「これが」
「そうですよね、関羽様は謹厳実直で」
神宝が応えます。
「孫悟空さんは陽気で気さくで」
「そうした人ね」
「物凄く悪戯好きでやんちゃでもあって」
「関羽さんは悪戯はしない人ね」
「絶対に」
それこそ何があってもです。
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