第七幕その五
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「そのことも」
「あと力では魯智真殿や武松殿もかなりだ」
「お二人は水滸伝の方でしたね」
「梁山泊の好漢のな」
「そうでしたね」
「それがしがよく一番強いと言われるが」
それでもというのです。
「力や武芸ではそれがし以上の者もいる」
「その人達も凄いですね」
「そうなのだ」
「関羽さんより強いとか」
ナターシャも驚きを隠せません。
「どんな人達なのか」
「想像出来ないね」
カルロスも同じ意見でした。
「ちょっと以上に」
「関羽さんの青龍偃月刀って凄く重くて」
恵梨香は関羽さんの武器を持たせてもらったのですがそれがとても自分達では持てないことから言います。
「とても動かせなくて」
「そんなものを自由に使える関羽さんは凄いのに」
ジョージもの口調は唸る様なものでした。
「関羽さん以上に強い人もいるんだね」
「力や武芸ではそうでもね」
神宝が四人にお話します。
「関羽さんは知識も凄いんだ」
「ああ、学問に励んでいるから」
「だからだね」
「それでなのね」
「関羽さんはそちらもおありなのね」
「だからね」
このことがあってというのです。
「総合的に言うと関羽さんが一番だね」
「武人としてはだね」
「軍隊を率いて作戦とかも考える」
「そうしたことも関羽さんは上手だから」
「張飛さん達より凄いのね」
「そうなんだ、だから中国で凄く慕われているんだよ」
ただ強いだけでなく学問もあるからだというのです。
「清廉潔白で約束も守って弱い者いじめも絶対にしないしね」
「武器を持たない者には一切手を出さない」
関羽さんも言います。
「当然のことだ」
「そこでそう言えるから立派なんです」
まさにとです、神宝は関羽さんに応えました。
「本当に」
「そう言ってくれるか」
「実際にそうですから、だから神様にもなって」
そしてというのです。
「僕達大好きなんですよ」
「そうなのだな」
「それでオズの国に中国系の人がいるなら」
それならというのです。
「関羽さんもなんですよ」
「おられるのよ」
オズマも言います。
「そうなのよ」
「左様、それがしは中国の神であるので」
「それでよね」
「中国の民達がいるとな」
それでというのだ。
「そこにいられるのだ」
「そのことは他の神々と同じね」
「道教の」
「そして仏教の仏の方々もおられるのよ」
「そうであるな」
「孫悟空さんもおられて」
オズマはオジョにこの人のお話もします。
「お釈迦様もよ」
「本当のオズの国の神様は多いですね」
「色々な人がいるからよ」
「神様も多いんですね」
「仏教は仏だけれど」
神様でなくてです。
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