暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と牛女
第七幕その六

[8]前話 [2]次話
「他の国の優れたものをすぐに取り入れて」
「さらに凄いものを造り上げる」
「それが日本人だね」
「それが凄いよ」
 とてもというのです。
「本当に」
「そうだよね」
「このチーズフォンデュからチョコレートフォンデュを普通に普及させたし」
「そう思うとね」
「日本人は侮れないよ」
「物凄くね」
「そう思うよ」
 言いながらまたワインを飲む先生でした、そして次の日先生はお風呂に入ってから学校に行きました。そこでお茶を飲みながら論文を書いていますと。
 そこにお静さんが来てこう言ってきました。
「牛女さんはどうなの?」
「あの人の歯のことだね」
「順調って聞いたけれど」
「うん、問題ないよ」
 先生もお静さんに答えました。
「完治するよ」
「それは何よりね」
「けれど遅かったらね」
「抜くしかなくなるのね」
「そうなるとよくないからね」
「歯はあるに限るわね」
「さし歯はあっても」
 それでもというのです。
「やっぱりね」
「元の歯が一番ね」
「だからね」
 それでというのです。
「あの人も抜かなくてよかったよ」
「そういうことね」
「確かにライムジュースの飲み過ぎで虫歯になったけれど」
 それでもというのです。
「毎日磨いていただけあってね」
「それなりに状況はよかったのね」
「そうだったんだ」
「やっぱり普段から磨いているといいのね」
「というか普段こそがね」
 まさにというのです。
「歯いや健康には大事なんだ」
「普段から歯磨きをして」
「そして身体にいいものを食べてね」
「そうしないと駄目なのね」
「牛女さんはライムジュースの飲み過ぎで虫歯になったけれど」 
 歯に悪いそれをです。
「これはイギリス海軍で飲まれていたんだ」
「美味しいからじゃないわね」
 お静さんはこれまでのお話の流れから言いました。
「そうでしょ」
「ライムはビタミンがあるからね」
「それでなのね」
「飲んでいたんだ」
 イギリス海軍でそうしていたというのです。
「ビタミン補給、壊血病の予防でね」
「壊血病ね」
「お静さんも知ってるよね」
「知ってはいるけれど見たことはないわ」
 そうだというのです。
「私はね」
「日本には縁がなかったからね」
「ビタミン不足でなる病気ね」
「欧州特に船乗りでは多くてね」
「長い航海でよね」
「それでよくなって」 
 そうしてというのです。
「命を落とした人も多いんだ」
「そうだったわね」
「だからね」
「その壊血病の予防の為に飲んでいたのね」
「そうだったんだ」
「そうよね」
「ライムを絞ってね」
 その実をです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ