75 祭中のテロ
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ス爆発で吹き飛ばそうとした。その時だった。なぜかガスボンベは不発だった。
「そうはさせないぜ!」
「何だ?」
山田は後ろを振り向いた。小学生の子供や大人の女性一名がその場にいた。
「アンタね、もう一人の敵ってのは」
奈美子は男を睨みつけた。
「その爆発はすみ子の銃で無効化してもらったぜ!」
「お、お前ら・・・」
「皆の衆!この者は金属などを使用するぞ!その場に落ちておる!」
「金属・・・、なら・・・!」
かよ子は咄嗟に閃いた。金属に杖を向けた。杖は物を何でも切断する能力を得た。杖先に丸鋸を装着している。
「山田かよ子!この者は赤軍だ。殺生はならぬぞ!」
「うん!傷つけない程度にやる!」
かよ子は丸鋸を発射した。ガスボンベは真っ二つになり、中身のガスが出た。山口が矢を射る。矢は山田の腕に刺さり、山田は痺れて動けなくなった。
「これでお前は動けないぜ。後はお前を連れて警察に突き出す」
「皆は危ないから私が確保するわ」
奈美子は山田を捕まえた。
「某も警護の為に付き添わせていただこう」
「私も」
「ええ、その方がありがたいわ」
石松とエレーヌも同行した。
騒ぎの中心地となった模擬店のコーナー。三河口は西川への尋問を続けていた。だが、西川は答えないままだった。
「一緒に来た奴の名前は何だ!?俺の恐ろしい能力を発動させてもいいのか!?」
三河口は怒りの頂点に達した。
「あ、てめえ・・・。またとんでもねえ事しやがって・・・」
響は弟の姿を見る。その時だった。
「う、うう・・・」
西川は急に意識を失った。
「これは・・・。ミカワの能力か・・・」
「ああ、あの時、丸岡を吹っ飛ばした時みてえだな・・・」
たまえととし子もこの男子の凄さに驚愕していた。
「あの人・・・、凄いね」
「うん」
三河口は威圧の能力を最大限に発動させた。西川が気絶するほどの威力だった。
「はあ、はあ・・・」
「皆、怪我はない・・・?」
「ええ、お姉さんは?」
「私は大丈夫よ」
奏子は改めて自分の行動を顧みる。三河口を守ろうとして彼の兄を触れずに地に叩きつけたり、先程も日本赤軍と名乗る男の攻撃を何もせずに撥ね返した。三河口は中学生の頃から実家を離れてこの清水に来た理由が普通の人と違う「もの」を持っているからと言うが、自分ももしかして・・・。
「山田さん達、大丈夫かしら・・・」
「そうね、行ってみようか・・・」
皆はその場を離れた。
かよ子達は山田義昭を連行しながら模擬店コーナーへと戻っていた。その場には三河口が西川への尋問を続けていた。
「お兄ちゃん、他の仲間を連れて来たよ」
「かよちゃん・・・。ああ、ありがとう。西川の方は気絶している」
「に、
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