第六幕その十一
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「常に気にかけています」
「義兄弟だから」
「はい、まあ天界では周りに多くの人がいて腕の立つ人も多いので」
それでというのです。
「義弟も止められている様ですが」
「張飛さんも強いけれど」
「それがし以上に強いですが」
張飛さんはというのです。
「ですが」
「張飛さんと同じだけ強い人がいるのね」
「天界には」
だからだというのです。
「安心しています」
「暴れてもなのね」
「止められると」
「というか張飛さんって関羽さんより強いんだ」
「左様、武芸では」
関羽さんはボタンに答えました。
「それがしより遥かに」
「どんなに強いのかな」
ボタンは想像が出来ませんでした。
「一体」
「想像がしにくいね」
「そうだね」
オジョの言葉にも頷きます。
「どうも」
「全くだね」
「会えばわかる」
これが関羽さんのお返事でした。
「その時に」
「じゃあお空に行けばいいね」
「天帝のおわす場所に」
そこにというのです。
「行けばいい」
「ひょっとしたら寝たら」
「ああ、君はそうだったな」
関羽さんはボタンの今の言葉に彼の特徴から言いました。
「寝たらだったな」
「うん、寝ている時と全く別の場所にいる時があるから」
「それでだったな」
「若しかしたらね」
「天帝のおられる宮殿にも」
「行けるかも」
寝てそうしてというのだ。
「若しかしたら」
「面白い体質だ」
「そうだよね」
「気球や飛行船でも行けるけれど」
オズマはオーソドックスな方法を出しました。
「けれどボタンはひょっとしたらね」
「そうですよね」
オジョはオズマのその言葉に頷きました。
「行けるかも知れないですね」
「じゃあ行けたらね」
オズマはその時のことをお話しました。
「張飛さん達に宜しくね」
「そうさせてもらうよ」
ボタンは笑顔で言いました、そして。
火鍋の中の茸を食べて言いました。
「僕辛いのあまり得意じゃないけれど」
「貴方のものはあまり辛くしたのよ」
「だから食べられるんだね」
「そうよ、だから沢山食べてね」
「そうさせてもらうよ」
こう言ってです、ボタンは実際に火鍋を楽しみました。そして火鍋と一緒に甘いジュースも楽しみました。
一行は関羽さんと一緒になってです、そうしてカドリングに向かうのでした。楽しい旅はまだまだ続きます。
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