第六幕その九
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「赤兎馬です」
「礼儀正しいね」
「関羽様にお仕えしていますので」
それでというのです。
「それに相応しい気品を心掛けています」
「それで口調もだね」
「丁寧なものをです」
そうしたものをというのです。
「心掛けています」
「そうなんだね」
「左様であります」
「成程、しかし大きいね」
オジョは赤兎馬の大きさについても言いました。
「馬にしても」
「それがしはこの大きさなので」
関羽さんも言ってきました。
「普通の大きさの馬では乗れないので」
「だからですか」
「赤兎馬でないと」
これだけ大きくないと、というのです。
「充分に乗れない」
「身体が大きいとそうしたこともあるんですね」
「というか関羽さんみたいに大きい人そういないでしょ」
ビリーナが言ってきました。
「そうでしょ」
「そう言われるとね」
「そう、だからよ」
「赤兎馬みたいに大きな馬じゃないとだね」
「関羽さんは乗れないわ」
「それがしならば」
赤兎馬も言います。
「主殿もです」
「乗れるんだね」
「左様であります」
「緑の服の関羽さんが赤兎馬に乗ると絵になるね」
ボタンが言いました。
「本当に」
「そう言ってくれますか」
「実際にそう思うから」
だからだというのです。
「僕も言うよ」
「その言葉光栄の極み」
赤兎馬はボタンに礼儀正しくお礼の言葉を述べました。
「まことに。ではです」
「それじゃあだね」
「主殿をこれからも乗せさせて頂きます」
「そうして進んでいくんだ」
「オズの国の何処でも」
「じゃあまずはね」
オズマは笑顔で言いました。
「お昼になったから」
「それで、ですね」
「皆でご飯を食べましょう」
神宝に応えました。
「今からね」
「はい、それでお昼ご飯は」
「そうね、火鍋はどうかしら」
「四川料理ですか」
「それを出して」
そしてというのです。
「皆で食べましょう」
「そうしますか」
「ええ、辛いけれど」
「美味しいですね」
「だからね」
これからというのです。
「出すわね」
「それでは」
「では関羽さんも」
オズマは関羽さんもお食事に誘いました。
「旅の間はね」
「食事はですか」
「ご一緒してね」
「有り難いお言葉、それでは」
関羽さんも応えました、そうしてでした。
皆で火鍋それにご飯も出して食べました、飲みものはお茶でしたが関羽さんはお酒も飲みました。紹興酒をどんどん飲んで、です。
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