第六幕その十
[8]前話 [2]次話
「どうしてもね」
「修羅界は嫌だね」
「餓鬼界や地獄と同じだけ」
「そうだね」
「その行いで生まれ変わるなら」
それならというのです。
「僕は修羅界はないと思うけれど」
「それでもだね」
「絶対に行きたくないね」
「先生としては」
「うん、あと極楽に行くのなら」
それならというのです。
「人界の方がいいかな」
「そうなんだ」
「極楽よりもなんだ」
「この世界の方がいいんだ」
「確かに色々あるけれど」
人界にはというのです。
「いいことも悪いこともね」
「それでもだね」
「人界の方がいいんだ」
「また人間に生まれ変わりたい」
「そうなのね」
「流石に北朝鮮には生まれたくないけれど」
それでもというのです。
「基本的にね」
「人間に生まれ変わりたいのね」
「先生は」
「若し仏教徒なら」
「そう考えているのね」
「うん、それかね」
若しくはというのです。
「皆と同じ様な」
「動物にだね」
「生まれ変わりたいのね」
「そうなんだね」
「どちらかだね」
こう皆に言うのでした。
「僕は。妖怪も悪くないけれどね」
「妖怪も楽しそうだしね」
「見ていたら」
「牛女さんもそうだし」
「他の妖怪の皆もね」
「だからね」
それでというのです。
「妖怪もいいね」
「確かにね」
「かなり長生きみたいだしね」
「その間ずっと楽しいとか」
「凄くいいね」
「それだけに」
さらに言う先生でした。
「妖怪もいいね」
「そうだね」
「じゃあね」
「先生が生まれ変わるなら人か動物か」
「それか妖怪だね」
「その三つのうちどれかだね」
先生は紅茶を飲みつつ微笑んで言いました。
「そして幸せに過ごしたいね」
「幸せは絶対だね」
「そうじゃないと生きている意味ないね」
「誰もが幸せになる義務がある」
「先生いつもそう言ってるし」
「何故生きているか」
今度はこう言う先生でした。
「それはね」
「幸せになる為」
「それが先生の持論だね」
「だからだね」
「僕達も幸せになるべきで」
「先生もだね」
「そして他の皆もだよ」
まさに誰もがというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ