暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生と牛女
第六幕その二

[8]前話 [2]次話
「ミルクもです」
「飲まれていますか」
「毎日よく飲んでいます」
「ミルクもいいです」
「よく飲んで、ですね」
「ミルクは栄養の塊なので」
 だからだというのです。
「飲まれてもです」
「そうですか」
「何もです」
 まさにというのです。
「問題ありません」
「では」
「どんどん飲まれて下さい、そして歯磨きは」
「忘れないで、ですね」
「されて下さい」
「わかりました」
「あと二回の手術で完治しますので」
 それでというのです。
「ご安心下さい」
「それでは」
「あと二回手術を受けて下さい」
「そうさせて頂きますね」
「それとお金は受け取ったので」
 先生はこちらのお話もしました。
「もうです」
「宜しいですか」
「はい」
 牛女さんにこちらのお話もしました。
「二百万も頂きましたので」
「二百万で充分ですか」
「ですから」
 それでというのです。
「もうです」
「いいですか」
「充分です」
「二百万は私にとっては」
「何でもないですか」
「何しろこの六甲に広い土地を持っていまして」
 牛女さんは先生にご自身のお話をしました。
「そこに六甲の妖怪の多くが住んでいて」
「大家さんですか」
「妖怪のマンションもアパートも多く持っていて」
 そしてというのです。
「遊ぶ場所もです」
「持っていますか」
「そちらの収入がありますので」
 先生にお話します。
「二百万位は」
「何でもないのですか」
「はい」
 そうだというのです。
「妖怪は妖怪でお金を持っています」
「そうなのですね」
「私もです」
「収入があり」
「その管理もしています」
「では」
「はい、二百万をお出ししました」
 最初の手術のお金としてというのです。
「ですが」
「もうです」
「では」
「はい、むしろ二百万も頂いて」
 先生は恐縮した声で牛女さんに言いました。
「ご安心下さい」
「それでは」
 牛女さんは先生のお話を聞いてこう返しました。
「お酒やお菓子では」
「そちらですか」
「お礼をしないというのもどうもですし」
「だからですか」
「お酒やお菓子で宜しいでしょうか」
「そうですね」
 先生は牛女さんの提案に考えるお顔になって答えました。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ