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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第5話 星の海を駆けし魔女
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巡洋艦や駆逐艦を沈黙させるか手負いを負わせる事に徹していた。
「まさか艦載機で襲撃を掛けてくるとは…テロンの航宙機の性能は聞いてはいたが、それを手繰るパイロットも相当な腕前だ…あれでいて何故空母を戦闘で突入させてきていなかったのかが不思議に思える…だが、あの少数での奇襲で、一体どの様に勝つつもりだ…」
ヒルパが敵の狙いを推測するために首を傾げる中、今度は通信士が血相を変えて振り向いて来た。
「ヒルパ少将、先行して小惑星帯を探索していた駆逐艦が通信途絶しました!敵艦の攻撃を受けた模様!」
「何?直ぐにその駆逐艦の向かった地点を照合しろ!恐らくその周辺にテロン艦が潜んでいる可能性が―」
ヒルパが新たな指示を出し始めたその時、突如、激震が「ヒパリオン」艦橋を揺らし、ヒルパは片膝立ちになりつつ周囲を見渡した。
「何事か?敵襲か!?」
ヒルパがレーダー士にそう尋ねた直後、右舷側が青白い光に包まれていく。その方向に目を向けたその瞬間、ヒルパの視界は青白い閃光に呑まれていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「命中しました! 敵戦艦1、航行不能に陥った模様!」
「大和」の艦橋で、南部が有賀にそう報告し、有賀は真正面を見据えながら笑みを浮かべる。
地球側が敵艦隊に対して取った戦術は実にシンプルであった。最初に航空隊が奇襲を仕掛ける際にセンサー妨害用のデコイを展開し、「大和」の動きを簡単に捕捉出来ない様に誤魔化す。そしてイズモ計画の際に考案されていた、小惑星から切り取った岩塊に電磁力パイルを打ち込んだブロックを纏わせ、小惑星に偽装する『アステロイドシップ』状態となって、同様の状態となった「天城」には鉱山のある衛星エンケラドゥスへ先行させ、一方で「大和」は陽動を仕掛けるために小惑星に化けたまま敵艦隊へ接近。そして航空隊の奇襲である程度陣形が崩れたところを見計らって、長距離狙撃を仕掛けたのだった。
旗艦と思しき戦艦の艦橋が吹き飛ばされた直後のため、ガミラス艦隊は混乱状態に陥っており、直ぐにネウロイ艦隊がビーム攻撃を放って応戦してくるが、この時「大和」は全ての岩塊を離して艦の周囲にリング状に纏わせた状態になっており、ビーム攻撃は岩塊のリングで悉く防がれていた。
「敵艦隊、照準完了!」
「よし、撃て!」
「撃ち方、始め!」
有賀と古代の命令に従い、4基12門の50口径46サンチ三連装砲と2基6門の60口径20.3サンチ三連装砲が吼え、18本の陽電子衝撃光線は3本に1本の割合で一際太い光の束となり、次々とガミラス艦や艦船型ネウロイを貫いていく。
自軍の陽電子光線砲よりも圧倒的長射程かつ信じ難い程の高威力の砲撃に晒され、ガミラス艦隊は瞬く間に瓦解していく。そして圧倒的な
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