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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
出航編
第5話 星の海を駆けし魔女
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間違えれば自分達をも滅ぼす事となる。 俺達の目的はあくまで地球の再生であって、破壊と殺戮じゃないからな…」

 古代はそう言いつつ、波動砲の砲身を成す装置を見上げる。直後、スピーカーから森の声が飛び込んできた。

『古代戦術長、南部砲雷長!直ちに艦橋へお戻りください!』

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「大和」航空隊用士官室

「ね〜暇だね〜」

「しっかりしろ、ハルトマン。いつ緊急出動がかかってもおかしくないのだからな」

 「大和」艦内の航空隊用士官室で、2人のヨーロッパ系軍人が会話を交わす。その傍では、美優が部下の1人で同じ扶桑海軍航空隊に属する宮藤優香少尉と茶を飲み交わしていた。

「しかし、ここまで来て1日近くもの遅れが生じる事になるとはな…果たしてこの調子で半年も掛けずに17万光年近く先の星へ辿り着く事が出来るのだろうか…」

「エンジンの故障ですからね、それはしょうがないと思いますよ。弾薬やエンジンパーツは国際規格でライセンスフリー設計となっていますので艦内工場でもそれなりに再補充は出来ますが、外部からの補給を得て初めてその機能が発揮できるのですし…」

 「大和」艦内工場は主に小型プラズマ溶鉱炉と3Dプリンター、複数の部品製造に必要な装備等からなるが、それでも扶桑の中小企業レベルであり、「天城」のに比べるとかなり小さい。空間魚雷やミサイルの弾頭部に推進剤に至っては、「天城」の専用設備でようやく数発作れる程度であるため、基本的に「大和」と「天城」の実弾兵器は地球出航時に搭載した分のみで戦う事となる。
 最も、現時点で「大和」が消費した実弾兵器は三式融合弾3発とミサイル8発だけであるし、基本的には弾切れの起こらないビーム兵装で戦えばいいため、その懸念は些事程度なのだが。
 彼女達が静かに休息を取っていたその時、スピーカーから森の声が飛び込んできた。

『スクランブル、スクランブル!敵艦隊が急速接近中!繰り返す、敵艦隊が急速接近中!航空隊は直ちに出撃せよ!繰り返す、航空隊は直ちに出撃せよ!なお敵艦隊にはネウロイの存在も確認される!』

「来たか…出撃するぞ!」

『了解!』

 美優の言葉を聞き、先程までのんびりとしていた空気は無くなり、一同は席から立ち上がってジャンパーを脱ぐ。そしてロッカーに入れていたヘルメットを手に取って被り、空間服と接合。その次に生命維持ユニットを背負い、空間服と接続する。そして艦内通路を駆け、「大和」後部の空間へと出る。
 そこには数十機のストライカーユニットが設置されており、複数のアームで構成されたフレームがユニットそのものを固定している。美優達は床面を蹴って、低重力環境下に置かれている格納庫内を移動し、ストライカーユニットの脚部ユニットに両足
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