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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
無印編
第55話:本当の歌
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が分かったが、そんな事気にもならない程奇妙な事に気付いた。
「やはり…………このノイズ達、途中の街に居る人を襲っていません。何らかの理由で制御されているようです」
「スカイタワーに目的があるようだな…………一見すると、だが」
ウィズにはこのノイズの目的がスカイタワーではない事が分かってしまった。
ノイズを操るには完全聖遺物のソロモンの杖を使うしかない。それを持っているのはフィーネ。そして、フィーネはジェネシスと手を組んでいる。
もしスカイタワーに何か目的があるのなら、ノイズだけでなくメイジの姿もいくらかは確認できるはずである。しかし見た所、居るのはノイズだけで魔法使いは琥珀メイジすら確認できない。
それが意味するところは、このノイズ達は二課や自分達の目を向けさせる囮であるという事。
「どうします?」
アルドの問い掛けに、ウィズは暫し思案するとテレフォン・ウィザードリングを使って颯人に連絡を取った。
***
一方大型ノイズの出現は、当然ながら二課にも感知されていた。
『現在大型の飛行型ノイズが4体出現し、スカイタワーに向けて進行中だ。道中の人を襲う様子が無い事から制御されたノイズだろう』
『目的はスカイツリーにあるという事ですか?』
『恐らくそうだろう。奏、翼、響君、クリス君、それと透君は直ぐに現場に向かい、ノイズを討伐してくれ!』
弦十郎からの指示で装者4人と透に出撃命令が出た。しかし命令の中に1人欠けている者が居る。
『待った旦那、颯人は?』
『颯人君はもしもと言う事を考えて本部に待機していてもらう。現在魔法使いは確認されていない。別動隊の可能性を考えると誰かは待機していてもらわないとな』
大型で且つ飛行型が4体となると、可能な限り多くの戦力は必要だ。敵があのノイズだけであるという事は絶対無いし、空を飛ぶ奴を迎撃する事はかなり酷だからである。しかしこれだけの戦力を投入しているのにもかかわらず、敵魔法使いの姿が確認できないのは確かにおかしい。伏兵か別動隊を疑うのが普通だった。
その点確かに颯人を残すのは理に適っている。彼なら実力は申し分ないし、緊急時に迅速に急行できるフットワークの軽さを考えれば適任だ。
『そう言う訳だ。そっちは皆に任せるから、他の事は気にせず全力で頑張りな』
「了解です! あ、でも私今からだと移動に時間が……」
『心配するな』
響が現在いるのはリディアンの校舎の屋上だ。ここからスカイタワーまで移動するとなると、少々時間が掛かり過ぎる。
そう思っていると、上空から一機のヘリコプターが降下してきた。操縦席からは東野村が響を呼んでいる。
『なんとかならない事を、何とかするのが俺達の仕事だ!』
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