暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-C侵撃のT.C.〜3rd wave〜
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北していたかもしれない。それほどまでに夢幻王プリムス・バラクーダ・ウトガルドは脅威だった。奴の転生者もそこまでの脅威にならないことを祈るしかない。
「とにかくT.C.が狙ってるのは、地上本部内に保管されているロストロギアを始めとした魔力保有物品の奪取と考えていい」
「それについては同意するけど、私たち本局の人間が他世界の地上本部の防衛には就けないよね」
「・・・うん。それはわたしも思う」
シャルに続いて俺たちもクラリスの言葉に頷いた。首都防衛くらいは任せてもらえるだろうが、地上本部はヴァイゼン陸士部隊の本拠地。さすがに体面もあるだろうから無理だろうな。ヴァイゼンで決着を付けられなければ、ミッド地上本部での戦いになる。
今もなお懲役刑を受けて服役しているレジアス・ゲイズ元中将の後輩が総司令に就いているため、ミッド地上本部上層部の本局嫌いは直ってはいないが以前よりはマシなレベルになっている。とは言っても嫌いなことには変わりないから、俺たちが本部周辺で活躍することにはあまり良い思いはしないだろう。
「あ、ロッサから通信だ。みんな、シーね」
立てた右人差し指を唇に当ててそう言ったシャルに頷き返すと、シャル「はい。こちらシャーリーン」と通信を繋げた。ヴェロッサは俺たちを見回した後、『ヴァイゼン地上本部から協力要請を断られてしまった』と、耳を疑うような話をした。目を丸くしている俺たちに続けてこう言った。
『特務零課は、本局の護りに専念されたし。当地上本部は魔力保有物は少ないため、多量の物品を保管している本局にこそ貴隊の活躍の場があると思われる、だそうだよ』
「「「「本局・・・」」」」
「やっぱり狙われてしまいますよね・・・」
「本局はアイツらにとって宝の山だろうしね」
『ちなみに、ミッド地上本部にも要請してみたんだが同じような断られてしまった。ヴァイゼンに関しては受け入れるよう脅威対策室から通達を受けたため、ヴァイゼンへの協力は見送る。だけどミッドについては要請を送り続けるそうだよ』
ヴェロッサはそう言ったが、俺たちが本局に到着する頃になってもミッドからは良い返事はなかった。
†††Sideルシリオン⇒アリサ†††
“T.C.”とかいう管理局にケンカを売ってきた犯罪組織。そいつらが今度狙ってるのは、あたしの背後にそびえるミッドの地上本部、その中に在るロストロギアを始めとしたいろいろな貴重品が納められた保管庫。連中は魔力を優先的に狙って奪ってくようで、ミッド以外の管理世界の地上本部はすべてやられたみたいね。
「アリサ」
あたしに声を掛けてきたのは「シグナム」とアギトの2人だった。互いに「お疲れ様」って労いの言葉を掛けた後、目の前に広がるエントランス前の中庭に視線を戻して、防護
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