暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-C侵撃のT.C.〜3rd wave〜
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悪くないと思う。だがそれだけじゃないはずだ。ヴェロッサからたった今送られてきた新しいデータに目を通す。
(首都で暴れる期間はバラバラだな。最長は第41管理世界ユークトバニアの4日間。最短は第78管理世界コンベルクの12分)
時間からでは目的を察することは難しいか。なら次は首都のどこに出現しているのかを見よう。少しでもヒントがあれば助かるんだが。とりあえず10世界ごとのマップを展開させ、猫の出現ポイントを表示させる。シャル達もいったん口を閉ざしてモニターを見た。
「どれもこれも、いきなり地上本部周辺の街中に出現したんだね」
「いろいろな軽犯罪で街を混乱させ、捕獲を依頼された警ら隊をもてあそび、首都防衛隊を引きずり出して魔力を吸収か〜」
「召喚されてからの猫たちの動きは・・・っと」
猫を示す赤点が移動を開始する。その軌跡からして「地上本部から離れようとしてる」というのは明らかなものだった。これで1つの疑問は解決した。ルミナの言った、首都防衛隊を無力化して、首都を手薄にさせて何かをしようと企んでる?というのは正解だった。
「アコース監査官! 連中の狙いは首都ではなく地上本部だ!」
「大至急各地上本部に、本部内で何か異変がないかの確認を!」
猫の、アーサー(仮)の、“T.C.”の狙いは、首都防衛隊を地上本部周辺から引き?がし、その間に地上本部で何かを成すこと。それが何かはまだ考えつかないが、“T.C.”にとって必ず利益になる事に違いない。
『わ、判った! ヴァイゼン地上本部、ミッドチルダ地上本部にもこの情報を伝えておく! 君たちに地上本部内の警備を任せられないかも確認してみよう!』
仕事時の口調が崩れ、いつもの口調でそう言ったヴェロッサから通信を切った。それからヴァイゼンへの入界許可が下りるまで“T.C.”の狙いが何なのかを考えようと思ったんだが、答えは自然と1つに絞られていた。
「T.C.は魔力を集めてる。それを踏まえて地上本部でいったい何をしてたのか。おそらく回収されてる魔力を保有したロストロギアの奪取」
「そんなの1発でバレない? 確かに連中は転移で世界間を移動しているけど、ロストロギアを保管してる場所は厳重なセキュリティで護られてるだろうし。それに、魔導師に対して圧倒的なアドバテージがある魔術師とはいえ、一切気取られることなく奪取するなんて不可能じゃ・・・」
「ルミナの考えも解るが、向こうにはプリムス(仮)が居る。彼女の幻術がオリジナルに匹敵するようなら、それを見破るなんて俺でも無理だ。真技クラスの幻術は視界だけでなく五感すらも惑わしてくるぞ」
大戦時、奴の幻術で何度敵兵をみすみす逃してしまったか。もし奴が戦場に出ずっぱりだったら、もしかする俺たちアースガルド同盟軍は敗
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