暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-C侵撃のT.C.〜3rd wave〜
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かするとそれより前から確認できていなかったのだろうか・・・?」
『・・・調べてみたんだが、セインテスト一尉の考え通り、猫たちは第80管理世界マリアノースで確認できたのが最初だ』
「マリアノース・・・。去年管理世界入りを果たしたばかりの新顔よね」
「それはいつからなの?」
『およそ半年前に確認されたそうだ。各地上本部にも確認したところ、第80管理世界マリアノースから第7管理世界アーソナまで順々に出現していることが判明した。魔力を吸収された被害者は首都防衛隊員だけのようだ。ただ、全員というわけじゃないようで、あくまで猫の捕獲時に携わった隊員だけだ』
「首都防衛隊を無力化して、首都を手薄にさせて何かをしようと企んでる?」
「そこはまだ判らないけど、完全に敵対行為だよねこれ。連中の狙いはたぶんだけど、召喚獣を新種の猫として管理世界に誤認させて、局員の魔力吸収は捕獲時の事故に見せかける、だと思うのよね。そうすればT.C.へのヘイトや捜査の手は伸びなかったはずだろうし」
シャルの推理は的を射ているだろう。“T.C.”とは何度か交戦しているが、向こうから仕掛けられたのはフォード(仮)の時だけで、レオン(仮)や他のメンバーは俺たちの攻撃に対する反撃からの交戦だった。フォード(仮)以外は進んで局への攻撃は仕掛けてこなかったのに、「今になって敵対行動を取るようになったのは何故だ?」という話になってくる。
「回収できる魔力が少なくなってきたから・・・?」
「管理世界だけならまだしも管理外や無人世界は文字通り星の数あるのに?」
「調査するにも時間が掛かるだろうから、手っ取り早く局員を狙ったと考えられない?」
「時間があまり無く、しかし魔力が欲しい。一体なにをやろうとしてるんだろ。それが判れば対抗策とか考えられるのにね」
そう言ってアイリが腕を組んで首を傾げた。それが判れば本当に楽になるんだが、とりあえず「首都にだけ出現させるのは何故か?」を考えよう。
「首都防衛隊の皆さんの魔力量が、地上部隊員の中でも特に高いからでしょうか?」
「まぁ首都防衛隊は精鋭ぞろいだしね〜」
「アイツら各地の局員からは吸収しないんだ。どうせ魔導犯罪者はT.C.が狩りまくってる所為で、魔法による犯罪発生率は今じゃ1%もないんだし、地方の局員を襲っても大丈夫だと思うんだけど」
「さすがにそこまで行くと普通の犯罪者に対処しきれなくなるでしょ」
「T.C.は局と敵対したくないって言っていたし、壊滅的な被害だけは出さないつもりじゃない?」
「どういう理由でもアウトなんだけどね」
シャル達の会話を聞きながら“T.C.”が首都だけを襲撃する理由を考える。ミヤビの首都防衛隊員の方が魔力量があるから、という考えは
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