暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-C侵撃のT.C.〜3rd wave〜
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教導隊と間違われていないだろうか・・・。隊員同士の連携を考えるなら俺たちの存在は邪魔だろうに。

「それにしても、動物保護団体の人たちにも困ったもんすよね」

「あー、魔導犯罪者の召喚獣による管理局への攻撃だって言っても、召喚獣でも動物だから傷付けるな、って言われたらしいですね」

「バインドは良いらしいが、猫のような素早いターゲットを捕獲するなんて不可能だろ?」

「これだから現場を知らない連中は。声だけ挙げて自分たちは何もしない」

隊員たちの愚痴を聞きながら、続々と召喚されていく猫たちとの追いかけっこはまだ続く。捕まえた猫4匹を回収部隊に預け、本部から入る報告に従って場所を移動し、そこで猫を捕獲。そしてまた回収部隊に預け、移動、捕獲を繰り返す。

「セインテスト一尉。捕獲した猫を集めていた回収班からですが、集積ポイントに集めていた猫たちが一斉に消失したそうです」

「まぁそうなるよな・・・。捕まえても召喚解除して助け出し、また別のところで再召喚。完全にイタチごっこだな」

「やはり召喚者を押さえないといけないというですね」

「こちら4班。召喚者の行方はまだ判明しないか?」

『こちら本部。全監視カメラからの映像を洗っていますが、今なお発見には至らず』

アーサー(仮)を発見できるまでは、理解していながらもイタチごっこを続けるしかなさそうだ。隊員たちと苦笑いで肩を竦め合い、「次のポイントへ向かう」と猫たちの捕獲を再開した。で、最終的に「街から一斉に猫が消失・・・?」したことで、カルナログでのアーサー(仮)との決戦はお預けになった。
第6管理世界ストラスブール、第5管理世界ファストラウム、第4管理世界カルナログと続けて出現しているとなれば、次は第3管理世界ヴァイゼンの首都が襲われることは確定だ。というわけで、俺たち特騎隊はすぐさまシャーリーンに帰艦し、ヴァイゼンへと向かう準備を始める。

『フライハイト二佐。ヴァイゼンへ向かう準備は整っているだろうか?』

「ええ。全騎シャーリーンに帰艦し、待機中です」

『よし。カルナログ地上本部への連絡はこちらで済ませておいたから、そのままヴァイゼンに向かってほしい』

「了解しました」

帰還したとほぼ同時にヴェロッサからの通信が入った。シャルはブリッジの操舵手に第3管理世界ヴァイゼンへ針路を取るよう指示。ヴァイゼンへは半日もあれば到着する。その間に気になっていることを考える必要がある。

「アコース監査官。T.C.は何故か魔力を集めている。魔力保有の物品の奪取、魔力保有動物や魔導犯罪者からのリンカーコア強奪。そこに今回の猫騒動による局員からの魔力奪取。俺たちが確認したのはストラスブールからだが、猫たち、召喚者は順々に世界を渡っているようだ。もし
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