第六十話 朝早くからその三十五
[8]前話 [2]次話
「遠慮しますね」
「変なところで謙虚ね」
「親戚に二人位図々しいのがいたんで」
「その人達を見てなの」
「もう母子で酷くて」
「あっ、身内のというか人の悪口は駄目よ」
私はすぐに阿波野君を止めました。
「誰の悪口でも駄目だけれど」
「親戚の悪口はですか」
「特にね」
「言ったら駄目ですか」
「人としてね」
もうおみちの教えで書いていなくてもです。
「するものじゃないから」
「それじゃあ」
「それ以上は止めてね」
「わかりました」
「というか阿波野君も人の悪口言うのね」
「ですから嫌いな人のことは」
そうした人のことはというのです。
「とことん言います」
「そうなのね」
「よくない癖性分なんですね」
「かなりね」
私は否定しませんでした。
「というかやっぱり好き嫌い激しいのね」
「人のそれは」
「それもかなりみたいね」
少しわかった気がしました、どうも阿波野君は阿波野君自身が言うところが確かにあるみたいです。
「どうやら」
「はい、もうです」
それこそという返事でした。
「自分でもわかっています」
「だったらね」
「気をつけてですね」
「そうしてね」
私は阿波野君に言ってきました。
「癖性分をなおしていってね」
「そうしないと駄目ですね」
「ええ、あんまり好き嫌いが酷いと」
それでとです、私は阿波野君に注意しました。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ