第7話 理性と本能
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寄せ、無言で口づける。
エヴァも答える。
今更2人に、確認の言葉など要らない。
愛し愛され、相思相愛。それだけでいい。
最初は軽く、触れ合うようなキス。
やがて徐々に深く。貪るように。
舌と舌が絡み合い、ぴちゃぴちゃと音を立てる。
音は耳から2人の脳すら誘惑し始め、さらなる興奮を誘う。
エヴァを抱きしめたままベッドに向かい、そっと押し倒す。
互いに服を脱がし合い、さらけ出された裸。
エヴァの美しい、新雪の様な体の隅々に、私の証を刻んでいった。
・・・あれから1年。今日はエヴァの15歳の誕生日。
つい先ほどまで激しく交わっていた今日の主役はすやすやと夢の中。
そんな彼女を腕で抱きしめるのは、その主役を徹底的に責め抜いた私。
・・・この1年、はっきりいって堕落の一言に尽きるわ。
暇さえあれば互いに求めあった。
宿だけでなく、外の野営でも構わず交わってたわね。
お蔭で認識阻害や防音と言った基本魔法の技術も上がったもの。
特に、下衆な賊や魔法使い共を追い散らし(殺し)た後は激しい。
1日中していたことも、一度や二度じゃないわ。
おまけに私の性癖の影響でアブノーマルなプレイもしちゃうし。
またエヴァもそれを受け入れちゃったという・・・。
そんな事を考えながら、頬の手はいつの間にかエヴァの首元に。
さわさわと猫を撫でるように愛撫する手。・・・その手に時折力が入りそうになるのを感じる。
「・・・いいですよ」
自分の悪癖に苦笑しようとしていたら、目の前で眠っていたエヴァが突然喋り出した。
「義姉様の好きにしていいんです。それが私の幸せなんですから」
目をゆっくり開き、深紅の瞳を向けながら、彼女は微笑みそう告げる。
いつも私が言うような言葉を添えて。
その言葉に、どくどくと血の流れる音すら感じながら、首に当てた手の力を強めてしまう。
私自らも認める、悪癖ぎりぎりの困った性癖。というか人によっては悪癖そのものね。
破壊衝動にも似たそれは、深く愛した故に、壊れるまで愛したい。そんな狂気の衝動。
別に本当に殺したい訳でも壊したい訳でもない。ましてヤンデレとかでもない。ただ愛したいだけ。
興奮した精神が、サディストの性癖をさらに暴走させたもの・・・と私はとらえている。
前世ですら、一番長い、中学からの付き合いの女性1人を残し、隠してきた衝動。
「ふふっ、義姉様の眼、赤くなりましたよ?興奮してくださってるんですね」
エヴァの両手が私の頬を愛おしげに撫でる。
彼女の言ったとおり、私の両目は魔力を流して魔眼を発動しなくても、ある程度の興
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