第7話 理性と本能
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い。
そうしながら部屋の前につき、扉の横の壁に体を預ける。
「はっ・・・ん・くぅ・・・あぁ・・・んん!」
静かな宿屋ですら漏れ聞こえるかどうかという小さい、しかし気で強化した聴覚ならはっきり聞き取れる吐息と布ずれ、ぴちゃぴちゃと響く水音。
部屋の中で何が行われているか予想がつき、それが現実だとわかった時、義姉としては少々ほろ苦く、それでも義妹の成長を嬉しく思っていた。
もとより、性などに興味を覚え出す年頃だ。
まして彼女の手は血に濡れている。
古来より兵と呼ばれるものが女性などに暴行・強姦などの問題を発生させるのは、戦場と言う非日常・異常性が生存本能を刺激することで起こる。種を残そうとする本能が、性欲などとなって表れる。
色を好むから英雄なのではなく、多くの死に塗れた英雄だからこそ、精神のバランスを保つためにも色を好むのだ。
エヴァもまた、13歳という若さで死に塗れている。
とすれば興味がある事も相まって、手を出すのも無理からぬこと。
それで健全な精神状態が保てるのだから、なんら問題はない。
元々性にオープンな私はそんな事を考えていた。
「しるっ・・ん・・・ヴぃあぁ・・・・ねえさまっ」
その声を聞くまでは。
エヴァのその声を聞いた時、私は頭をハンマーで殴られる衝撃、と言うのを初めて感じた。
あの義妹が、私を妄想の元にして、自らを慰めている。
背筋をゾクゾクと電流が走る。体は火照り、興奮と欲情に彩られる。
その瞬間理解する。そして自分に枷を付ける。
いずれ今の、義理の姉妹というだけの関係は崩れ、新たな関係を築く時が来る。
それまでは、私の方から手を出してはいけない。なにより彼女のために。
そう戒めながら、両手は興奮に張った胸に伸びる。
ブラウスの上から触れた瞬間、声をなんとか押し殺し、乱暴にもみし抱く事を止めることはできなかった。
私とて、肉体年齢は22歳のまま。肉体に引っ張られるのか、神様の所で100年経っても、年寄り思考になる事はなかった。当然欲望に関わる部分も年相応ってこと。
エヴァと会ってから3年半、自分で慰めた事も何回もある。
それでも、これだけの快感を得たことは無かった。
義妹をネタに自らを慰める義姉・・・浅ましい女ね。
頭の中で冷静な私が、私を罵倒する。
現実の私は、唇をぺろりと舐めて、妖艶に微笑み言い放つ。
「うらやましいでしょ」
頭の中の私と言う常識は消えさり、後は義妹の嬌声をBGMに自らを慰めることに集中するだけだ。
そんなことがあってから半年。
14歳の誕生日を迎えたエヴァの言葉と言うわけだ。
だから私は立ちあがり、エヴァを抱き
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