第五幕その五
[8]前話 [2]次話
「オズの市民でもね」
「そうした決まりはないんだ」
「ええ、魔法を使っていい人で」
その限定でというのです。
「それは私達三人だけで」
「神様はいいんだね」
「そう、ましてどちらの神様も中国では物凄く偉い神様達だから」
「余計になんだ」
「そこはね」
まさにというのです。
「いいのよ」
「成程、わかったよ」
「神様はまた別よ」
魔法のことはというのです。
「仙術も魔法と呼ぶべきかも知れないけれど」
「その違いは曖昧なんだ」
「魔法と錬金術、妖術、超能力、仙術、法力の違いは」
どうしてもというのです。
「私にもね」
「はっきりとはなんだ」
「区分はね」
どうにもというのです。
「しにくいわ」
「そうなんだね」
「忍術は出来るけれど」
こちらの区分はというのです。
「身体や道具を使ったものでね」
「魔法じゃないんだ」
「そう、魔法じゃないの」
忍術はというのです。
「だからよ」
「僕忍術は物凄い術だと思ってたよ」
ボタンにしてみればです。
「けれど魔法じゃないんだね」
「そういえば忍者も昔はオズの国にいなかったね」
オジョは二人のやり取りから述べました。
「そうだったね」
「そこも変わったわね」
「そうですね」
オジョはオズマの言葉に頷きました。
「昔は」
「ええ、本当にね」
「あんな素敵で面白い人達がいなかったなんてね」
「残念なことよね」
「今思いますと」
「それがね」
今ではというのです。
「いてくれていて忍者の里や忍者屋敷もあって」
「オズの国の人気者の一つになっていますね」
「ええ、ただ忍術はね」
オズマはオジョにも忍術についてお話します。
「魔法とは違うのよ」
「身体や道具を使うものですか」
「その道具も魔法はかかっていないの」
「普通のものですか」
「全部ね」
そうだというのです。
「面白い道具ばかりだけれど」
「それでもですか」
「全部魔法とかはなくて」
「普通のものなんですね」
「手裏剣も煙玉も何もかもがね」
「そうですか」
「水蜘蛛もね」
こちらの道具もというのです。
「ちゃんとね」
「使い方があってですか」
「それで使って」
そしてというのです。
「やっていくものなの」
「何かと思っていますと」
「違うのよ、あと狐さん達が化けるのはね」
「あれはいいんですか」
「化けることは魔法じゃないから」
「変化はですか」
「そう、私も許可を出しているし」
化けることはいいと、です。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ