第五幕その一
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第五幕 オジョの決意
オジョは竹林で皆と詩を創って遊んでからです、ボタンに聞かれました。
「ねえ、オジョのお願いは適ったよね」
「ああ、笹のことはね」
「そうだよね、だったらね」
それならとです、ボタンはオジョにさらに言いました。
「もうだよね」
「僕の旅はだね」
「目的を果たしたからね」
「これで終わりだね」
「僕達オジョとお別れかな」
ボタンは少し悲しそうに言いました。
「そうなるのかな」
「そうだね、けれどね」
「けれど?」
「考えてみたらね」
どうかとです、オジョはボタンに答えました。
「僕最近旅に出ていないから」
「だからなんだ」
「久し振りだから」
それでというのです。
「これからも続けていこうかな」
「中華街まで行くんだ」
「関羽さんのお家にも行ってね」
そこにもというのです。
「そうしてからね」
「中華街にもなんだ」
「行こうかな」
「じゃあそうしたら?」
ボタンはオジョのその言葉を聞いてこう言いました。
「オジョがそうしたいならね」
「それならだね」
「別に今お家を離れてもいいならね」
それならというのです。
「どうかな」
「今はね」
これといってとです、オジョはボタンに答えました。
「お家を離れてもね」
「何もないんだ」
「うん」
そうだというのです。
「今の僕はね」
「じゃあ決まりだね」
それならとです、ボタンはオジョに微笑んで答えました。
「これからも僕達と一緒にね」
「旅をしていこうね」
「そうしようね」
「じゃあ僕達が留守番をするよ」
「オジョのお家も奇麗にしておくよ」
タンタンとロンロンがオジョに言ってきました。
「それで待っておくからね」
「竹林でね」
「お願いするよ、じゃあ旅から戻ってきたら」
その時のことをです、オジョはパンダさん達にお話しました。
「また遊ぼうね」
「そうしようね」
「その時を楽しみにしていようね」
「それで今はね」
「暫しのお別れだね」
「うん、行って来るよ」
オジョはパンダさん達に笑顔で一時の別れの言葉を告げました、パンダさんもそうしてそれで、でした。
お互いに手を振り合って少しの間別れることにしてでした、オジョは冒険を再開しました。するとチクタクがオジョに言ってきました。
「旅はーーですーーね」
「うん、最近ね」
オジョはチクタクにも答えました。
「していなかったから」
「だからーーですーーね」
「これを機会にね」
「旅をーー続けーーられーーますーーか」
「そうするって決めたんだ」
まさにというのです。
「これはチャンスだって思ったからね」
「そう、チャンスは活かさないとね」
ビリーナも
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