第一章
[2]次話
猫が知らせるもの
藤堂あかねは茶色がかった髪の毛をロングにしていて額を切り揃えた前髪で隠している、少し狐に似ているが優しい感じの目と細い眉を持っていておっとりした顔立ちである。背は一六〇程でスタイルは服で隠れているが中々見事なものだ。仕事は八条電機のOLである。
家は資産家だが言わない、そして猫と同居しているがこの猫は雑種の雄で佐助という。灰色の毛で黒く丸い模様が身体のあちこちにあって額のところには逆にハート模様になってて金色の目は鋭い。その佐助をだ。
あかねは今はペットカフェに連れて行っていた、その彼女に対して友人で一緒にカフェに来ている西口まどかは言った。黒髪を肩の長さで切り揃えていて大きな丸い目で四角い感じの顔で口は大きい。背は一五四位で大きな胸が服の上からもわかる。仕事は携帯会社の社員である。あかねがロングスカートにセーターと露出の少ないファッションだがまどかは半ズボンにタイツと派手な格好だ。
まどかはあかねにこう言った。
「佐助が美形だからよね」
「ええ、ここに連れて来てね」
「皆に見せているのね」
「そうしているの」
実際にというのだ。
「今日はね」
「ペット自慢ね」
「だって佐助この顔と毛並みでしょ」
彼のその細い顔と毛を見つつまどかに話した。
「だからね」
「お顔見せてなの」
「そしてね」
それでというのだ。
「皆に佐助を知ってもらうの」
「それはいいわね、ただね」
「ただ?」
「あまりそうした自慢はね」
まどかはあかねにどうかという顔で言った。
「よくないわよ」
「そうかしら」
「ええ、私は好きじゃないわ」
「ううん、佐助が美形だから」
それでというのだ。
「皆にって思ってるけれど」
「そうなの」
「ええ、駄目かしら」
「だから私はね。しかし皆それぞれのペット着飾らせて奇麗にして」
まどかは店の中にいるペット達を見た、猫だけでなく犬もハムスターも梟もいる。皆奇麗に着飾っていてだ。
毛並みも整えられている、佐助にしてもお風呂に入れられてブラッシングをして爪も切られている。頭にはシルクハットがありタキシードを着せられている。
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