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ソードアート・オンライン 剣が有るなら盾も必要じゃない?
剣と盾
デスゲーム始動
βテスター
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……………。」
アナウンスが流れると同時に、どちらからとも無く立ち上がる。
何所までも続く幻想の世界を、この目に焼き付けるように見つめた後に振り向き同じように景色を見つめていた相棒に手を差し出す、所謂握手の催促だ。
彼は、暫くその手を呆けたように見た後に後頭部を掻いてから、顔を少し横にそらして仏頂面で手を握てくる。
「握手ぐらいで照れるなよ、こっちまで恥ずかしくなる。」
相変わらずだと、苦笑いを浮かべておちょくってやると、案の定「照れてねぇよ。」とむきになって言葉を否定してくる。言外にいろいろと出過ぎだ。短い付き合いだが彼は嘘がつけないと言うのは解ってしまっている。いや、俺じゃなくても少し付き合えば誰もが思うことだろう。
故に思う、思える、良い奴だと。嘘がつけ無いこの天邪鬼が悪い奴な訳がない。なりようが無い。
いまだに拗ねた表情で顔をそらす彼を出来の悪い弟の様だと思いながら、握る手に少しだけ力を込める。
その動作を不思議に思った彼の視線が、俺に向いたのと同時にここ一番の笑顔を向ける。
「また、会おうなキリト。」
またもや呆けた表情のキリトだが、直ぐにその顔を笑顔に変える。
「ああ、またなシルド。」
「それでは、この度は最後までソードアート・オンラインβテスト版をプレイして頂き、有難うございました。」
アナウンスが流れた後、視界がホワイトアウトした。
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