雀蜂は鎮守府を殺す毒針足り得るか?-side A-
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差し指で輪っかを作る。
「わ〜ってるって。ボーナスは払うさ」
「やった!一晩飲み放題も付けて下さい!」
「……仕方ねぇなぁ」
「やっふー!それでは青葉、潜入調査……いや、取材に出発しま〜す!」
そう言い残して青葉は脱兎の如く飛び出していった。
「……ちゃっかりしてやがる」
「提督の指導の賜物ですよ」
「だから一言多いんだよ腹黒眼鏡」
それ以上の言い争いは無意味と判断したのか、大淀は溜め息を1つ溢すと書類に向かい始めた。俺も手を動かすとしよう。
そうして連絡を受けてから10日後、鎮守府にアメリカからの輸送船団が入港したと報せが入る。どうやらブルネイに寄港した後で、そのまま日本へと向かうらしく補給と船員達の上陸・休養を求めているとの事。寝起きにそんな報告を受けて、手早く指示を出す。
「補給と上陸は許可を出せ。ただし、上陸する連中には監視を付けるのを忘れるな。余計な場所に入ろうとしたら躊躇せずに拘束しろ」
さぁて、新入りさんの面を拝みに行くとしますかね。
「やぁやぁ、労働に励んどるかね?諸君」
執務室に入るなり、やる気の無さそうな表情を作って気怠げに挨拶をかます。
「おはようございます、提督。そちらにいるのがーー」
「あぁ、アメリカからの新入りさんだな。よろしく」
俺の執務机の前に立つ2人の美女。片方は勝ち気そうな雰囲気で星条旗をイメージしているのか青と赤のツートンカラーのストレートな髪。今までの艦娘にもたまにいた、奇抜な見た目のタイプだ。
もう片方も美人ではある。が、此方はオーソドックスなウェーブのかかった金髪で、美人ではあるが隣の女性に比べて印象が薄い。何処にでも溶け込めて、消えてもパッとは思い出せなさそうな、そんな矛盾を感じさせる見た目。
「サウスダコタだ」
「ホーネットよ」
「あ〜、すまんが俺ぁ寝起きでな。ちょいと一服してからまた来てもらえるか?その間に鎮守府の施設を一通り案内させるから」
そう言って待機していた3人に目配せをする。
「Hi!アイオワよ、よろしくね」
「サラトガです、会えて嬉しいわ」
「そして、ワタシがテートクのwifeにしてこの艦隊の旗艦の金剛デース!よろしくお願いシマース!」
「ま、適当にぐるっと案内してきてくれや」
「ハイハーイ、お任せネ〜。さぁさぁ、善は急げデース!」
そう言って金剛が新任2人をぐいぐいと引っ張っていき、その後をアイオワ達アメリカ艦が追いかけていく。
「……行ったか?」
「そのようです。どうでした?2人の印象は」
「サウスダコタは直情型っぽいな、良くも悪くも真っ直ぐというか。寧ろ俺はホーネットの方に何か含
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