暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第五百八十五話 徹底してその九
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「今は。ですが」
「別に家族自体を食べないなら」
「いいかと。それに」
 ロシュフォール先生はさらに話した。
「かつてのベトナムではいざという時はそのペットも」
「食べていましたか」
「そうした考えもあったそうで」
「ベトナムですか」
「あの国は逞しいですね」
「外交は連合随一で」
 タイと並ぶと言われている。
「内政も経済も貿易も」
「逞しく」
「まさにベトコンの様な」
 二十世紀に勇名を馳せた彼等の様にというのだ。
「タフネスです」
「そのベトナム人達はです」
「かつてはですか」
「そうした考えでした」
「もの凄いですね」 
 先生も思わず唸った。
「ですがあの国なら」
「そのこともですね」
「有り得ますね」
 こうロシュフォール先生に返した。
「まことに」
「そうしたお国柄ですね」
「そう思います、いざとなれば」
「サバイバルもです」
「するところを感じますし」
「ですから」
 それでとだ、ロシュフォール先生はさらに話した。
「いざとなれば」
「かつてとはいえ」
「ペットを食べることも」
 このこともというのだ。
「あったとか」
「そうですか」
「そしてです」
 それでというのだ。
「今も若しかしたら」
「非常時には」
「そうすることもです」 
「あるのですね」
「あの国は本当に強いですから」
 ベトナムという国はというのだ。
「特に女性が」
「それは有名ですね」
「今も猛女と言われる人が多いですが」
 夫婦喧嘩で勝つのは女性であるとさえ言われているし実際にベトナムの夫婦喧嘩は女性の勝率が異常に高い。
「歴史を見ても」
「ベトナム戦争でもでしたね」
「十歳の女の子がアメリカ軍の戦車をバズーカで撃った」
「そんなお話もありますね」
「建国の時も」
 その時点でというのだ。
「微姉妹が出ましたから」
「まだ十代で立ち上がり」
「そして戦いました」
「最初からでしたね」
「はい、兎に角です」
 ベトナムという国はというのだ。
「女性が特に強い」
「そうしたお国柄ですね」
「国家を擬人化しても」
 この時代でも広く行われていることだ。
「ベトナムはまず女性です」
「左様ですね」
「アメリカや中国、ロシアはまず男性で」
 その様に擬人化されてというのだ。
「オーストラリア等もそうですが」
「ベトナムについては」
「女性になります」
 ほぼ確実にというのだ。
「そうなります」
「女性が強い国だからですね」
「はい、そしてかつては」
「ペットもですね」
「食べようとです」
 いざという時はというのだ。
「そうした考えだったとか」
「物凄いですね」
「ですがそれがです」
「ベトナムなのですね」
「あの国
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ