74 文化祭の緊急事態
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のガスボンベが急に爆発した。三河口のクラスの焼き鳥店も含まれている。
「ど、どういう事!?」
かよ子はこれはただの事故ではないと察しがついた。その時、すみ子が更なる吐き気がするくらいの胸騒ぎがした。
「て、敵は、他にもいるわ・・・!!」
「何だって!?」
かよ子は見回した。混乱となる模擬店コーナーの中でコソコソと逃げた男がいた。
「み、水はオイラが消すブー!」
ブー太郎は動こうとする。
「だめだ!!あれはガスボンベを使った火だ。水じゃ消えないし、寧ろもっと燃え広がる!!」
三河口が制止する。
「ど、どうしよう・・・!!」
かよ子は焦る。
「水がだめなら土で消す!」
「そうだ、ヤス太郎、お前、土を使う玉あったよな!」
川村がヤス太郎に確認する。
「ああ、そうだったでやんす!『土玉』行くでやんす」
ヤス太郎は土玉をパチンコで放った。1個のみならず幾度も連発する。
「かよちゃん、ここに石がある!」
三河口は石をかよ子に投げた。
「これで石の能力を得てヤス太郎を援護するんだ!」
「うん!!」
かよ子は石に杖を向けた。ヤス太郎が土によって火を弱めた部分に向かい、かよ子も石や砂などを作り出して消火を急いだ。火は弱まっていった。
「それだけで『俺達』を止められると思うなよ・・・」
西川は苦し紛れに笑った。
「何!?」
かよ子達は他の客達、先程別れた笹山や藤木などの安否がより心配になった。
校舎の窓から奏子達は模擬店コーナーの炎上を見ていた。
「山田さん達、大丈夫かしら・・・」
「大丈夫よ、私の友達もいるんだから・・・」
その時、校内でも悲鳴が聞こえた。
「何!?」
「ひ、ひいい〜!!」
藤木は恐怖で震えた。笹山も恐怖で動けなくなる。
(まさか、こっちにも変な人が・・・!!)
その時、銃弾のような物が遠くの壁に刺さった。奏子は確認して見ると尖った金属の破片だった、多くの人が逃げ、その後には男が一人いた。
「な、何、貴方は!?」
「俺は、日本赤軍だ。我々の計画を邪魔する奴等を抹殺しに来た。ほう、この娘、人質に良さそうだな」
「お、お姉さん!!」
(み、三河口君、助けて・・・!!)
奏子も足がすくむ。男は手に仕込んだ金属の破片を奏子に投げて襲い掛かった。
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