第106話
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ったらユミルを見て回ってくれ。何もない所だが、足湯や温泉があるから、英気を養える事くらいはできるぞ。」
二人の提案を聞いて少しの間考え込んで答えを出したリィンは実家に顔を出す事を決めてプリネ達を見回して答えた。
「フフ、リィン君やエリゼちゃんから聞いていた”温泉”ね。前から興味はあったから、ちょうどいい機会ね♪」
「あたしも、ユミルの温泉にはちょっとだけ興味があったんですよね。あたしの実家の所属がまだエレボニアだった時から観光地としてユミルの鳳翼館の温泉は有名でしたし。」
「食いしん坊のイングリットは土産物屋で温泉饅頭や温泉卵を買い食いしまくって腹を壊して、明日の作戦に支障が出るような事はするなよ〜。」
「なっ!?だ、誰が”食いしん坊”ですか!?た、確かに今話に出た温泉饅頭や温泉卵とやらには興味はありますが、私は今まで体調を壊す程たくさん食べた事はありませんよ!?」
「兄さん……確かにイングリットは食事が好きだけど、幾らなんでもその言い方はイングリットに失礼だよ……」
「温泉饅頭に温泉卵か……卵はともかく、饅頭は妹への土産にちょうどいいかもしれんな……」
リィンの言葉を聞いたドロテアとリシテアはそれぞれ興味ありげな表情を浮かべて話し合い、フォルデにからかわれたイングリットは顔を真っ赤にして反論し、フランツは呆れた表情で溜息を吐き、ドゥドゥーは一人で別の事を考え込み
「フッ、戦場続きの今の状況でゆっくりと温泉に浸かる事ができるなんて、最高の贅沢だね。」
「ああ。その点を考えると、今までユミルの防衛についていたカイル達が羨ましくなるな。非番の日ならばいつでも温泉を堪能できるのだからね。」
「……言っておくが、幾ら合流前までの任務がユミルの防衛だったとはいえお前達が想像しているような事は俺達は一切しなかったぞ。」
「アハハ、リィンや先輩達が今回の戦争に参加している話は知っているんですから、そのリィン達と合流もせずに自分達だけ楽しむような”抜け駆け”なんてリィン達に申し訳なさ過ぎてできませんよ。」
「フフ、私達は別にそのくらいの事で怒らないのですから、わざわざ気を遣われなくてもよかったのに、私達と合流するまで我慢していたなんて、真面目なお三方らしいですね。」
髪をかきあげたローレンツの言葉に同意したフェルディナントに視線を向けられたカイルは静かな表情で答え、アメリアは苦笑しながら答え、二人の答えを聞いたステラは微笑みながら答えた。
「全く……プライベートの時間になった途端騒がしくなるなんて、さすが貴方の同期生だけあって、そういった点に関してはZ組と共通していますわね。」
「ハハ……誉め言葉として受け取っておくよ。」
騒がしくなり始めた黒獅子の学級(ルーヴェ
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