第106話
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ような苦境に陥ろうとも決して諦めない不屈の精神がある事や今までの活動で紡いできた”絆”という彼ら自身も想定していない援軍が義憤に駆られる、恩返し等様々な理由で駆け付けて彼らを助けるという事がありえます。実際、私も内戦でもその出来事によって決戦の地である”煌魔城”で出し抜かれた事がありますわ。」
「デュバリィさん……」
「そうですね……その”絆”の部分に関してはエステルさん達とも共通していますから、今回の戦いでもその”絆”が発揮する可能性は十分にありえるでしょうね。」
「……ご忠告ありがとうございます。人々が共に苦難を超えていく為に紡ぐ”絆”……それが”戦場”にどのような形で発揮するのかをこの目で確かめる貴重な機会の戦いになりそうですわ。」
デュバリィのルシエルの忠告を聞いたリィンが驚いている中プリネは静かな表情で肯定し、ルシエルはデュバリィに会釈をした後表情を引き締めて呟いた。
「―――ルーレ占領作戦開始は明日の10(ひとまる):00(まるまる)だ。それまでは各自英気を養ってくれ。」
「イエス・コマンダー!!」
そしてリィンがブリーフィングの終了を締めくくる言葉を口にするとその場にいる全員は力強く返事をした。
「さてと……真面目な話も終わった上次の作戦開始まで休憩が長めに取れることがわかったことだし、リィン達の後でみんなで挨拶に行かねぇか?」
「そうね……恐らく既にZ組も挨拶しているでしょうし、訓練兵時代のリィンの元クラスメイトの私達も挨拶をしておくことは当然だものね。」
「ちょ、ちょっと待ってくれ。まさかとは思うが、みんな、父さん達に挨拶をしに行くつもりなのか……!?」
ブリーフィング終了後すぐに口を開いたクロードの提案に頷いたエーデルガルトの様子を見てある事を察したリィンは驚きの表情で訊ねた。
「ハハ、当たり前じゃないか。まあ、先にリィン達とご両親の互いの無事を確かめ合う再会が終わってからにするが。」
「フフッ、せっかくの機会ですから内戦時に拉致されてリィンさん達の手で奪還したエリスさんとご両親を再会させてあげることもそうですが、今回の戦争で結んだ新たな”絆”としてリィンさん達の仲間になったリィン隊のメンバー―――アルティナさん達と共に挨拶に行ったらどうですか?」
「うふふ、それと今夜は実家に泊まってきたらどうかしら?灰獅子隊は次の作戦開始までは”休養日”のようなものだから、軍団長のリィンお兄さんが実家に泊まっても誰も文句は言わないわよ♪」
リィンの確認に対してディミトリは苦笑しながら答え、プリネとレンはそれぞれリィンに提案をした。
「…………わかりました。お二方のせっかくの好意、甘えさせて頂きます。みんなも、よければ父さん達への挨拶が終わ
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