第106話
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定だ。」
「ちなみにだけど、今回は諜報部隊が予め手に入れてくれた敵軍――――――ノルティア領邦軍の”総大将”であるログナー侯爵のARCUSに通信をして降伏勧告を行う事になっているわ。――――――ま、ログナー侯爵も前回のトリスタの防衛部隊同様アルフィン卿の降伏勧告には耳を貸さないでしょうね。」
「?何故レン皇女殿下はログナー侯爵がアルフィン殿下の降伏勧告に耳を貸さない事を確信していらっしゃるのでしょうか?今回降伏勧告を行う相手は一介の軍人ではなく侯爵――――――それも皇家に次ぐ権力を有する貴族の当主なのですから、自国の皇女であられるアルフィン殿下の降伏勧告に対して多少の迷いは見せると思われるのですが……」
ドゥドゥーの質問にリィンが答えた後に説明を続けたレンの話を聞いたイングリットは不思議そうな表情で訊ねた。
「……確か現ログナー侯爵家の当主のゲルハルト・ログナー侯爵は”武闘派”である事から他の四大名門よりもアルノール皇家――――――厳密に言えばユーゲント陛下に対する忠誠心が一際厚いという話を聞いた事があるわ。それを考えると、幾らユーゲント陛下のご息女とはいえ、世間からすればアルノール皇家を裏切ったアルフィン殿下の降伏勧告には耳を貸さないでしょうね。」
「要するに典型的な頑固親父ですか………というか、それなら何で内戦に加担したんですかと突っ込みたいですよ。」
静かな表情で呟いたエーデルガルトの情報を聞いたリシテアは呆れた表情で呟いた。
「話を続けるが、スピナ間道側から攻めるリィン隊の機甲兵の部隊を指揮する人物は今回はフォルデ先輩に任せたいと思っていますが……」
「いやいや、エレボニアの五大都市の一角を攻めるなんて重要な任務、ここは安定性を優先して既に”実績”があるステラでいいじゃねぇか。黒の工房のオーロックス拠点を攻めた時も問題なく指揮していたじゃねぇか。」
「兄さん……もっともらしい事を言っているけど、部隊長を務めたくないというのがバレバレだから。」
「そうだよね……?フォルデ先輩、その気になれば優秀な軍人として仕事ができるのはあたし達も知っているものね……」
「というかフォルデ先輩は”実績”と仰っていますけど、”双龍橋”の時にフォルデ先輩は機甲兵の部隊を指揮していたのですから、むしろ既に機甲兵の部隊を指揮した経験があるフォルデ先輩の方が適切ではありませんか……」
リィンに視線を向けられたフォルデはいつもの調子でステラに視線を向けて指摘し、フォルデの指摘にその場にいる全員が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中フランツは呆れた表情で溜息を吐き、アメリアは困った表情で呟き、ステラは疲れた表情で指摘した。
「リィン、奴に”任せたい”等生温い事は言わず、”任命する”と
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