第106話
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魔の”誇り”を利用した”一騎打ち”で双方の犠牲を無くしたリィンの判断も適切ではあるよ。」
「うっ……それについては深く反省していて、改善するように努力しています……」
カイルの言葉にアメリアは同意し、フランツは苦笑しながらリィンに対するフォローの言葉を口にし、リィンは唸り声を上げて疲れた表情で答えた。
「フッ……人伝でお前達――――――灰獅子隊の活躍や昇進は耳にしている。ようやくあの”ぐうたら男”も相応の地位に就いて何よりだ。」
「ハハ……隙あらば、人任せにする事に関しては相変わらずですけどね……」
「”ぐうたら男”というのはもしかして……」
「もしかしなくてもフォルデ大佐の事でしょうね♪」
静かな表情で呟いたカイルの言葉を聞いたリィンは苦笑しながら答え、二人の会話を聞いていたプリネは苦笑し、レンはからかいの表情で答えた。
「ハア……リィン。幾ら訓練兵時代にお世話になったとはいえ、今のリィンは兄さんより立場は上なんだから、遠慮なんてする必要はないよ?」
「そうだな。むしろ、今までサボっていた分の代償として馬車馬のようにこき使うつもりで、奴にどんどん仕事を振るべきだな。」
リィンの答えを聞いたフランツは呆れた表情で溜息を吐いた後リィンに指摘し、フランツの指摘にカイルは頷いた。
「アハハ………灰獅子隊の活躍を聞く度に、あたし達だけリィン達とまだ一緒に戦えない事にもどかしい思いをしていたけど……ここからは、今までの分を取り返す為にも全身全霊で頑張るから、よろしくね!」
「ああ……!」
二人のフォルデに対する痛烈な指摘にアメリアは苦笑した後リィンに微笑み、アメリアの言葉にリィンは力強く頷いた。その後リィン達はレヴォリューションに戻り、部隊長クラスを招集してエフラム達との軍議内容を伝えた。
〜レヴォリューション・ブリーフィングルーム〜
「……なるほどな。つまりはここにいる大半の部隊はルーレを直接攻略するクロスベル軍の支援に回るって事だな。」
「まあ、黒竜関からの援軍を食い止めるメンフィル軍に加勢した所で正直”無意味”のようなものだから適材適所だね。」
「そうよね。黒竜関からの援軍を食い止めるメンフィル軍はよりにもよってただでさえ精鋭揃いの親衛隊の中でもあのゼルギウス将軍とシグルーン中将率いるリフィア殿下の親衛隊に迫る程と言われているエフラム皇子とエイリーク皇女の親衛隊だから、むしろ私達は余計な手出しなんてしない方がいいでしょうねぇ。」
リィン達の説明を聞き終えたクロードとローレンツは納得した様子で頷き、ドロテアは苦笑していた。
「リィン、今回も前回同様アルフィン殿下に敵軍に対して降伏勧告を行わせるのか?」
「ああ、その予
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