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夢幻水滸伝
第百六十話 見られる動きその五
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「民に迷惑をかけない為にね」
「こうして移動要塞を使って全力で一戦を交えて終わらせる」
「勝ち抜きでね、それでやっていくって決めたわね」
「はい、そのこともあって」
「遺恨は残らないわね」
「あと元々皆仲良いですよ」 
 ジオンゴはチョコレート菓子を摘まみつつ言った。
「そもそも」
「起きた世界でもね」
「ですから」
「仲良く出来るわね、統一してからも」
「そうだと思います」
 まさにというのだ。
「絶対に」
「そうよね、ただね」
「ただといいますと」
「いや、あたいも綾乃ちゃん達と一緒にいるとね」
 笑ってだ、アレンカールは神星の面々の話もした。
「これが随分とね」
「楽しいですか」
「そうなのよ、本当にね」
 こうジオンゴに話した。
「今は敵同士でも波長は合うし」
「仲間とですか」
「思っているわ」 
 戦っている今もというのだ。
「敵同士でもね」
「ではですね」
「ええ、戦が終わったらね」
 そして太平洋と地下世界が統一した後はというのだ。
「皆でね」
「まずは、ですね」
「太平洋と地下世界を治めていくわ」
 そうするというのだ。
「そうしていくわ」
「皆で」
「ええ、神星の子同士でもね」 
 その様にするというのだ。
「団結していくわ」
「それでは」
「その様にね、しかし十人揃ったら」 
 神星の者がとだ、アレンカールは統一してからのことをさらに話した。その話には暗いものは一切なかった。
「三人で文殊の知恵ね」
「日本の言葉ですね」
 アマードが応えた。
「それは」
「中国だと諸葛亮孔明になるわね」
「あちらの人達はそう言っていますね」
「こっちだとガブリエルかしらね」
 知力の高いこの天使ではないかとだ、アレンカールはここでジョークを入れて話した。
「どうかしらね」
「ガブリエルですか」
「ええ、まあとにかくね」
「三人いればですね」
「かなりの知力になるわ、そしてね」
「十人ならですか」
「もうそれがね」 
 三人よりもというのだ。
「相当なものになるわ。五人だと戦隊ね」
「今度は特撮ですね」
 ジオンゴはアレンカールの今の言葉に笑って返した。
「最近はライダーも光の巨人も何人もいますね」
「最後は会社が違うわね」
「あっ、そうですね」
「三大特撮というけれどね」
「最近狼も入れて四大かも知れないですね」
 そうも言うのだった。
「そこは」
「ああ、あれもね」
「面白いですからね」
「シリーズ化してるし」
「ですから四大では、そしてこちらも」 
 こちらの特撮シリーズもというのだ。
「やはり何人もいますね」
「はい、それで棟梁達も」
「そう、十人いれば」
 アレンカールはジオンゴに笑って話した。

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