第四百二十九話 出会いの後でその十四
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「そうも思った」
「あれっ、鯨ってお寿司にしないんですか」
「そうした話はあまりない」
斎藤は桃子のその問いに答えた。
「どうもな」
「そうですか」
「だが寿司のネタも様々、寿司の型は一つではない」
「それで鯨のお寿司もですか」
「面白いと思う」
「やそがれが鯨を食っている時に食うなと言った不埒者がいれば」
芥川はそのコロを食べつつ話した。
「その時は容赦しない」
「具体的にはどうする」
(ってこの人なら答えは一つだな)
アインズは心の中で思いつつ芥川に問うた。
「一体」
「消す」
「そうか」
(やっぱりそうだよな)
アインズは心の中で頷いた。
(それしかないよな)
「わかった」
アインズは心の中の言葉を消して述べた。
「君らしい」
(らし過ぎるよ)
まさにというのだ。
「まことに」
「そうだな」
「というかこの人にそんなこと言うとか」
ここで言ったのはゲルサドラだった。
「ある意味凄いよね」
「そうだね、普通はね」
美家里も言う。
「言えないね」
「だって殺気が凄いから」
芥川が普段から放っているそれがというのだ。
「若しそんなこと言ったらどうなるかわかるよ」
「全くだね」
「それでそんなこと言うとか」
「そうそうないね」
「私だってうどん食べるなって言われたら」
友奈もどうかと言う。
「怒るし」
「むしろここにいる人達に何かを食べるなと言ったら」
シスターナナはこんなこと言った。
「どうなるか」
「茂夫本気で怒らせる様なことになるな」
エクボもこう言った。
「冗談抜きで」
「そうですよね」
「茂夫本気で怒ったら凄いだろ」
「災害ですからね、もう」
「とんでもない奴ばかり揃ってるからな」
「そんなこと言ったら駄目ですね」
「災害起こしたいなら別だけれどな」
「災害なあ」
レンはエクボ達の話を聞いて言った。
「確かにそうなる恐れあるよな」
「食べるなと言えばな」
日明はレンのその言葉に応えた。
「そうなるな」
「暴れてな」
「そうした人が多い」
「そうだよな」
「俺も食わないと駄目だ」
王馬もだった。
「どうしてもな」
「そういえば王馬さん食べる量も凄いですね」
レンはその王馬のこのことを指摘した。
「それはやっぱり体重のせいですか」
「俺は体重は五百キロある」
「その体重の分ありますね」
「だからだ」
それでというのだ。
「食う量も多くなる」
「そうですよね」
「あの、体重五百って」
「もう普通の人間じゃないですよね」
ネロもコーデリアも言う。
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