第四百二十九話 出会いの後でその十三
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「これが抜群に美味いからな」
「だからですか」
「是非食ってくれよ」
「では。ただおでん自体が」
ミュールはまた目を瞬かせて話した。
「一体どんなお料理かわからないですが」
「はじめて聞く名前ですね」
サラシャもこう言う。
「本当に」
「美味しいですから」
アテナが知らないが故に不安になる二人に話した。
「安心して下さい」
「美味しいのですか」
「おでんというものは」
「はい、とても」
「そういえばこの世界にはおでんはなくて当然だな」
真希はこのことについて考えて述べた。
「日本ではないからな」
「まあ言うならシチューか?」
ハヤトは必死に考えておでんをそれだとした。
「おつゆは飲まないけれどな」
「ごった煮じゃないかな」
エミリアはそのハヤトに言った。
「強いて言うなら」
「そっちになるか」
「あえて言うならね」
「まあ色々煮たのを食うな」
「お魚を擦って固めたものとかが一杯入ったね」
「聞けば聞く程わからないですが」
実際にキーラは首を傾げさせていた。
「おでんがどういったお料理か」
「ああ、難しく考えることないからな」
幸平は首を傾げる面々に笑って話した。
「食えばわかるから」
「そうですか」
「ああ、食材も日本のものだけれどな」
「それでは」
「先輩のおでん食ってくれよ」
こうして一同は叡山の作ったおでんを食べることになった、するとメリダもエリーゼも驚いた顔になって言った。
「こんなお料理があるなんて」
「想像もしなかったわ」
「殆どの食材ははじめて食べるし」
「おつゆというスープの味もいいわ」
「特にこのコロは」
「不思議な味ね」
「鯨は美味いんだよ」
叡山は腕を組み真剣な顔で言い切った。
「この通りな」
「脂が乗って美味しいです」
「食感もよくて」
「俺の世界でも普通に獲れる様になった」
今度は鋭い目で述べた。
「だからな」
「こうしてですか」
「おでんにも入れられますか」
「ああ、もう色々工作して手に入れることもねえ」
何気に裏の話もする。
「これからはおおっぴらに食えるからな」
「鯨って食えるんだな」
マグナも食べつつ驚いている。
「それもこんなに美味いんだな」
「そうだ、今そのことを知ったな」
「ああ、また食いてえな」
「鯨は刺身も美味い」
このことは一色が言った。
「今度はそれも食いたいな」
「まさかこれまで美味しいとは」
ルークも驚きを隠せない。
「これからは鯨も食べていきたいですね」
「鯨の缶詰とか」
これを話に出したのはあかりだった。
「いいみたいですね」
「鯨大きいし」
夜桜ヒメはこのことから話した。
「どんどん食べていいよね」
「うむ、寿司にして
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