◇閑話・弐◇ 〜休暇大作戦〜
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このように色が変わる……。昔、物の本で目にした事だがな」
確かに、目にした事がない者にすれば、奇っ怪な色に見えるに違いない。
「流石はご主人様、いろいろとご存じなのですね」
「お兄さんの知識は、風達にないものがたくさんありますねー。ちなみに、効能もご存じだったりしますか?」
「……わかりやすいものは、これであろうな」
私は、湯に浸した手の甲を引き上げ、皆に見せた。
「ふむ。切り傷がうっすらとなっているようですな」
「そうだ。今少し深傷でも、この湯で療養すれば、治りは早いはずだ」
武田信玄公ではないが、戦で傷ついた兵にも、この湯を活かせそうだな。
「むー。お兄さん、また仕事の事をお考えですね?」
「全く、少しはお心を休ませて下され。今日は、その場なのですからな」
「ふふ、歳三様。皆の言う通りです。今は、疲れを癒やして下さい」
……思いの外、皆に心配をかけてしまっていたようだな。
だが、折角の心遣い、無にする事もあるまい。
今は、湯と、皆との時間を堪能すると致そう。
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