第四百二十九話 出会いの後でその八
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「それでわかりました」
「世の中色々なことがありますので」
「そうですか」
「人間細かいことは気にしないことだ」
ウィンタープリズンも言う。
「世界によって本当に違うしな」
「そうっすね、というか考えてみたら喋る豚も普通っすね」
ゴブタも言う。
「本当に」
「全くだ、俺もこうして喋っている」
ランガはそのゴブタを背に乗せて言う。
「何がおかしい」
「そうそう」
「それよりも問題はゾディアーツですよね」
リリルカは冷静に述べた。
「やっぱり」
「うん、僕達はじめて戦うしね」
ベルはリリルカのその言葉に応えた。
「だからね」
「もう一度よく勉強しましょう」
「それがいいね」
「真面目な方ですね」
クーファはベル達のやり取りを聞いて驚きの声をあげた。
「これはまた」
「あれっ、普通じゃないですか?」
ベルはそのクーファにこう返した。
「それは」
「えっ、俺そんなことしないぞ」
紺がここでこう言った。
「全然な」
「貴方はそうですか」
「ああ、もう一回覚えたらな」
そうしたことはというのだ。
「勉強しないな」
「左様ですか」
「何かベル達は復習もするけれどな」
「復習って何だ?」
こう言ったのはカイトだった。
「食いものか?」
「学校の勉強のことでもあるだぱーー」
「あれっ、俺勉強しねえからな」
カイトはころ美にこう返した。
「そう言われてもな」
「わからないだぱーー」
「そうなんだよな」
「ちなみにこの面子馬鹿は徹底的馬鹿だからね」
梶井はこう言った。
「そこはわかってね」
「そうなのですか」
「うん、残念ながらね」
「見たところ大抵の方は水準以上ですが」
「学校の勉強という意味だとね」
梶井はクーファにさらに話した。
「そうなんだ」
「そういうことですか」
「メリダちゃんは成績優秀みたいだけれど」
「お嬢様は予習も復習も忘れない方です」
「そうした子ばかりんじゃないんだ」
「かく言う俺もなんだよな」
一誠も難しい顔で述べた。
「学校の成績はな」
「ああ、君実はだよね」
「はい、赤点も普通で」
こう久我に返した。
「部長にも注意されています」
「学業も忘れたら駄目だよ」
「わかってるんですけれどね」
「勉強なんて気にするな」
幸一は平気だった。
「卒業出来ればいいだろ」
「あんたその卒業も危ないでしょ」
その幸一にリッツが突っ込みを入れた。
「実は」
「出来るからいいだろ」
「それでも出来るのね」
「学校は何か出て行けって感じだ」
「それもある意味凄いわね」
「そうか?」
「ええ、学校からそういう扱いされるってね」
卒業を口実にして追い出される様なことはというのだ。
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