第四百二十九話 出会いの後でその六
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「このまま一緒にやっていこうな」
「それじゃあ」
「兄さんも暴走しなくなったしね」
ここで言って来たのは律だった。
「やっぱり力は制御しないとね」
「そうだね」
「自分でコントロール出来たら一番いいね」
「本当にね」
「というか強過ぎる力コントロール出来ないと」
こう言ったのは暗田ヒメだった。
「最悪でしょ」
「しょうもない力で粋がってる奴なんて小さいからな」
ヤミは一言で言い捨てた。
「大きな力持って制御出来てこそ本物なんだよ」
「じゃあおトイレの紙を持ってくることが遅れたら」
「殴るからな」
こうアスタに返す。
「その時は」
「そっちはいいんですね」
「力とトイレのことは別だ」
紙のことはというのだ。
「そんなの切らしたら駄目だろ」
「そう言われるとそうですが」
「だからだ、力はコントロールしてな」
「紙はですか」
「切らすな、いいな」
「わかりました」
「確かに紙はないと駄目ですね」
輝気もそれはと頷く。
「絶対に」
「そこ頷くとこかよ」
「だって紙がないとお尻拭けないですよ」
輝気はアスタに冷静な顔で答えた。
「これは大変なことですよ」
「それはそうだけれどな」
「力をコントロールすることも必要ですが」
「紙もか」
「はい、絶対に」
「そうだろ、俺は間違ったことは言ってないんだよ」
ヤミもそこはと言う。
「だからな」
「それで、ですか」
「ああ、これからもいいな」
「トイレの紙はですね」
「絶対に切らすな」
「それはわかるが」
ディルクが言ってきた。
「例えがどうも汚いな」
「そうだね、やっぱり上品でないとね」
エリオットもそこはと言う。
「よくないよ」
「おい、俺に上品を求めるか」
「そう言われるとだ」
「どうも、ですね」
「そうだな、俺はこれでいいんだよ」
ヤミは二人にも言った。
「だからトイレの紙もあっていいんだよ」
「それはわかったですプリが」
みれぃは眉を曇らせて話した。
「スケキヨさん手は洗ってますプリか?」
「当たり前だろ、ちゃんと洗ってると」
「ならいいですプリ」
「清潔にしねえとな」
それは忘れないというのだ。
「だからいいんだよ」
「スケキヨさんはいい男だねえ」
紅葉はその彼を見て微笑んでいる。
「もてるのも当然だよ」
「そうなんですよ、これが」
セッケはその紅葉の耳元に顔を寄せて囁いた。
「この人これが」
「もてるねえ」
「ええ、ある団長さんが」
「それがわかる男っぷりだよ」
「紅葉さんにもわかりますね」
「よくね」
「ヤミさんを主人公とした作品なら」
サリアは何気に自分の創作小説の話をした。
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