第四百二十九話 出会いの後でその五
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「少し理解出来ないものがあるけれど」
「というか妹パワーっていうのは」
凪沙が見てもだった。
「何なのかしら」
「そこがわかりませんね」
モモカもどうかという顔で言う。
「どういった力か」
「私はわかりますが」
珠雫が言うとそれはというと。
「肯定されたことはないです」
「珠雫のそれはちょっとね」
有栖院凪が少し笑って言う、その笑みは決して悪いものではなく珠雫の後ろにいて支えるものであった。
「どうかってところがあるから」
「それがどうもな、悪い娘やないが」
雄大もそこを指摘する。
「暴走するのがな」
「暴走は悪いことではないのでは」
こう言ったのはすみれだった。
「妹は」
「いや、悪いである」
オラゴンはそこは咎めた。
「充分以上に」
「そうなの」
「暴走は何でもよくないである」
「何っ、暴走の果てに得るものがあるのだぞ」
オラゴンにベートーベンが言う。
「俺の音楽と餃子への道はそれは」
「あんたはいつも最悪過ぎるだろ」
そのベートーベンにケーティーが言う。
「自重という言葉は・・・・・・知らないな」
「知るつもりもない」
これがベートーベンの返事だった。
「知っても耳に入らない」
「逆にこの人が暴走しなかったらおかしいな」
バリアシオンは冷静な顔で述べた。
「何かおかしい」
「それは絶対にないにしてもな」
こう言ったのはギュスターヴだった。
「おかしいと思うしかないよな、その事態」
「想像も出来ないが」
こう言ったのはレオンだった。
「暴走が常という人なのは事実だな」
「だから俺は暴走していいのだ」
ベートーベンは腕を組んで言い切った。
「このままいく」
「それは止めた方がいいと思うよ」
太宰も言うことだった。
「正直迷惑になるからね」
「お前が迷惑と言うのも何だが」
その太宰に中原が言う。
「だがベートーベンの旦那の暴走が迷惑なのは事実だな」
「うん、だから自重してもらいたいんだ」
「そうだな」
「まあ落ち着いて戦うことだな」
サイタマも言うことだった。
「そうしないと本当に周りに迷惑がかかるからな」
「はい、冷静でないと連携も出来ないですから」
マジカロイド44も言う。
「落ち着いていきましょう」
「今度の戦いもな」
「冷静に」
「やっていこうな、俺もそうしていくな」
「そうしていかないとですね」
茂夫も今は落ち着いている。
「勝利はおぼつかないですね」
「ああ、まあこの旦那はモーツァルトの兄さんなりぶつけたらいいからな」
サイタマはベートーベンについて茂夫にこう述べた。
「安心していいな」
「毒を以て毒を制すですね」
「そういうことだよ」
「そうしたやり方もあるんですね
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