第四幕その二
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「オジョも心配で仕方がないね」
「パンダさん達はお友達だからね」
それだけにといいます。
「本当にね」
「それじゃあオズマ姫に見てもらおう」
「ええ、見せてもらったけれど」
そのオズマが言ってきました。
「私の魔法ならね」
「枯れない様に出来ますか」
「ええ、安心してね」
「それは何よりです」
「お花が咲いたままでね」
竹のそれがというのです。
「枯れない様に出来るわ」
「それじゃあお願いします」
「見ればーーです」
チクタクは笹を見て言いました。
「枯れはじめてーーいますーーね」
「ええ、今来てよかったわね」
オズマはチクタクにも応えました。
「それじゃあね」
「今からーーですーーね」
「魔法を使って」
そうしてというのです。
「そしてね」
「そのうえーーでーーですーーね」
「枯れない様にするから」
「それじゃあ」
オジョはオズマの言葉に笑顔で応えました。
「お願いします」
「すぐに魔法を使うわね」
オズマはここでもステッキを出しました、そしてです。
ステッキのジュエルから出した虹色の光が竹林を包みました、すると実際にお花は咲いたままでそのうえで。
枯れはじめていた笹は戻って見事な緑色のものになりました、オジョはその笹の葉達を見てそれで言いました。
「有り難うございます、これで」
「パンダさん達がよね」
「食べものに困らないで済みます」
「よかったわね」
「はい、本当に有り難うございます」
「それでだけれど」
ボタンは素朴な声で言ってきました。
「そのパンダさん達は何処かな」
「そういえば姿が見えないね」
「ここにいるって聞いたけれど」
「それでもね」
「見ないわね」
「そうよね」
神宝達五人はボタンのその言葉に頷きました。
「折角パンダさん見られるかもって思ったけれど」
「いないわね」
「今はいないのかな」
「そのことは残念だね」
「どうもね」
「安心して、ここはオズの国よ」
パンダさん達に会えないのではと心配になった五人にです、ビリーナはお顔を向けて言ってきました。
「言えばね」
「それでなんだ」
「そう、出て来るわよ」
神宝にも言います。
「オズの国はそうした国でしょ」
「それはそうだね」
実際にとです、神宝は答えました。
「言われてみれば」
「だからね」
「それでだね」
「今言ったから」
「出て来てくれるね」
「オズの国は呼べばよ」
そうすればというのです。
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