第六十六話 ヒューロー湖畔の戦い・中編
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うねっているが、まだ生きていた。
『ぐわぁぁぁぁ〜〜〜!!』
いきなり苦しみだしたダボダド。
「何が起こった?」
「分かんないけど、効いている!」
「みんな、刈っちまえ!」
苦しむダボダドを見て、原住民達がアワサに声援を送る。
一方、コマンド隊の面々も、その光景を見ていた。
「アニエス、援護射撃だ。身体ではなく足を狙え」
「了解!」
パパパン!
アニエスはM2でダボダドの足に発砲。銃弾はダボダドの足に食い込んだ。
『ぐう、ぐううう!』
その甲斐あって、ダボダドの足を止めることに成功した。
「感謝よアニエス。これで……最後ぉ〜〜!」
アワサのトマホークが最後の蛇を捉える。
最後の蛇は、アワサのトマホークで切り取られ、空中を回転しながら地面に落ちた。
『ぐぉぉぉぉーーーーっ!!』
今まで以上に苦しみだしたダボダドは、アワサを乗せたまま大暴れしながら木々を破壊し、沢に転がり落ちていった。
「あ、アワサ!」
「追うぞ、ヒューゴ!」
「了解っす!」
ヒューゴがハンドルを切り、落ちたアワサを追おうと軍用車両を走らせると、何処かに潜んでいたサーベルクーガーが横から飛び掛ってきた。
「うわぁ!?」
「くっ、何かに掴まれ!」
横から体当たりされた軍用車両は横倒しに倒れ、アニエスは車外に放り出された。
「ゴホッ、痛たた……」
「アニエス、大丈夫か?」
「だ、大丈夫です」
三人は声を掛け合い、お互いの位置を確かめた。
デヴィットとヒューゴは軍用車両の近く。アニエスは二人を離れた場所まで飛ばされたようだった。
「アニエス! 後ろ後ろっ!」
「え!?」
ヒューゴの警告にアニエスは辺りを見渡すと、体当たりをしてきたサーベルクーガーが、身を低くして、今まさにアニエスに飛び掛ろうとしていた。
「く……!」
『マタ、オマエカ!』
腰のホルスターからM36リボルバーを抜いて、サーベルクーガーに向けた。
『ガウア!!』
「あっ!」
危険を察知したアニエスは、無意識にリボルバーを引いた。
瞬間、大きな顎が振り下ろされ、M36は噛み砕かれてしまった。手を引くのが少しでも遅かったらアニエスの手首から先は無かっただろう。
サーベルクーガーはペッと破壊したM36を吐き出し、再びアニエスを睨みつけた。
(く、武器が……)
内心舌打ちをし、新しい武器のG3アサルトライフルを探す。
G3はすぐに見つかった。G3はサーベルクーガーの後ろに落ちていた。どうやらアニエスが軍用車両から放り出された時に別々に放り出されたようだ。
(どう
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