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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
第4話 総てを焦がす炎の剣
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であった。
「やってみようじゃないか、ここでダメだったら先に行ってもダメなんだ」
「敵の基地が目の前にあるんです。どんなことがあっても叩き潰すべきです」
機関室から戻って来ていた徳川が賛成の意見を述べ、南部もやや好戦的な意見を以て賛成する。
どの意見も正論である。沖田は口を挟むことなく、黙って部下達の意見に耳を傾けている。
『戦術長、貴様の意見は?』
「天城」で杉田は「天城」戦術長に意見を求めた。波動砲を発射する際、実際に引き金を引くのは彼なのだ。
「戦術長としましては波動砲の使用に賛成します。この先の戦いのためにも自分は「天城」の力の全てを把握する必要があります」
「うむ…」
軽く頷いてから、沖田はメインパネルに映っている杉田の顔を見る。
「艦長、君はどうか?」
『…異論はありません。やはり全機能の把握を務めなければなりませんし、ここでガミラスの伏兵を叩いておかねば、安心して太陽系外に出られませんので』
「…総員、波動砲発射準備にかかれ」
決定は下った。意見具申や反対していた者も、こうなれば命令に服従し、全力を尽くして任務を達成するのみである。
『航海長、取舵反転、艦首を浮遊大陸に向けろ』
『了解、艦首を大陸に合わせます』
右舷スラスターが噴射し、「天城」は左向きに回り、浮遊大陸を正面に取る。その真後ろに「大和」が位置し、磁力ビーム式牽引アンカーを繋げる。
『艦内の電源を再起動時に備え、非常用に切り替える』
「天城」副長が必要措置を採り、「天城」艦内の照明が全て切られ、艦橋を含めた艦内が真っ暗になる。
従来の地球艦船におけるショックカノン使用時同様、「天城」の波動砲使用時は波動エンジンの全エネルギーが開放されるため、発射後は推進力が失われてしまう。
前者の場合はエネルギーが再充填されるまでその場に留まるようになっていたが、後者では波動エンジン再起動までの間は動力が別個になっている補助エンジンで航行することになる。
また、2隻で行動する理由として、1隻が発射して全エネルギーを出し切った後、それを曳航する艦がいれば、早急に戦場を逃れる事が出来る様になり、生存率も上がる。何より今いるのは補助エンジンでも航行が困難な木星の大気圏内。確実にこの場から離れるには、「大和」の推力も必要となる。
『航海長、操艦を戦術長に回せ』
『戦術長に回します』
『戦術長、いただきました』
「船務長、大陸の熱源は?」
『はい、大陸の熱源と敵艦隊の航跡延長の合致した点が北部の盆地にあります。さらにそこから強力なネウロイ反応も検知しました。恐らく巣があるものと思われます』
「大和」のレーダーと複合式センサーでも、大陸北部の盆
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