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宇宙戦艦ヤマト2199〜From Strike Witches〜
第4話 総てを焦がす炎の剣
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艦は全て撃ち落とす事が出来ず、どうにか2発を撃墜したものの、駆逐艦は右舷に1発食らって損傷し、戦艦に至っては左舷に5発も食らい、舷側に装備していた砲身付きフェーザー砲は木端微塵に吹き飛び、戦闘に支障が出るレベルの損傷を被った2隻は後退を始める。
ガミラス艦の損傷拡大に動揺したのか、ネウロイ艦隊が隊列を崩して足踏みする様子を見せる中、1隻の駆逐艦が果敢にも突撃して空間魚雷を4発も放ち、有賀はそれを睨み付けつつ怒鳴った。
「パルスレーザー、迎撃始め!」
号令一過、上部構造物周辺に密集する様に装備された多数のパルスレーザーが、プラズマ弾の雨を空間魚雷に叩きつける。
特殊なガスを高周波で熱してプラズマ化し、圧縮して高速で撃ち出すパルスレーザーは、通常のフェーザー砲より破壊力はないものの、貫通力は十分にあり、蜂の巣となった空間魚雷は連続で爆発する。
「敵魚雷、全弾撃墜!」
「よし…主砲、三式をぶちかませ!」
命令一過、二番主砲塔が炎を吐き、同時に3発の実体弾が敵駆逐艦を貫く。
N2純核融合爆弾を内包した三式融合弾は、先の地球上でのガミラス空母撃沈時にも使われた実弾兵器で、射程はショックカノンに劣るものの威力は十分にあり、敵駆逐艦に突き刺さった砲弾は炸裂を起こし、敵駆逐艦は木端微塵に吹き飛ぶ。
別の方に目を向けると、「天城」も同様にミサイルと三式弾の併用でネウロイ戦艦級と駆逐艦級2隻の計3隻を仕留めており、残りは大慌てで後退しようとしていた。
『こちら機関室、メインエンジン及び冷却装置、修理完了!』
『こちら「天城」、機関修復完了!』
「よし、再発進する!機関始動、錨上げ!」
「了解。航海長、両舷前進強速!上舵32度、発進」
「
宜候
(
よーそろー
)
!」
沖田の指示に従い、2隻は山からロケットアンカーを引っこ抜き、鎖を巻き取る。そして復活したメインエンジンから炎を噴き出し、湖から離水する。2隻は舳先を合わせ、浮遊大陸外縁部に移動していく。
「間もなく、大陸外縁部に到達します」
2隻は全速力で浮遊大陸上を駆け、やがて木星の大気圏に出る。そして浮遊大陸からかなりの距離を取ったところで、沖田が指示を出す。
「杉田艦長、回頭180度。艦首を浮遊大陸に向けよ。これよりガミラスの基地を攻撃する。但し敵の規模が分からない中であるし、時間的ロスは許されん、一気に叩く」
『…となると、ここで波動砲を使うのですな?』
「うむ、試射を兼ねてここで撃つ」
杉田の問いに、沖田は頷いて答える。すると真田が口を開いた。
「提督、波動砲の威力は未知数です。効果が不確定な状況下での使用はリスクが高すぎるのでは?」
4時間前にワープで予期せぬトラブルが発生したということもあって、やや慎重
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