暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-B侵撃のT.C.〜2nd wave〜
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起動したそうだ。

「じゃあルミナ。ヒミンバルの欠点のおさらいだ。デメリットをきちんと理解していれば、よほどのことがない限りは君の力になり続ける」

「あ、うん。未完成であるヒミンバルの神秘付加時間は、最大で4320時間――4ヵ月。そこから先は魔術師に神秘の含まれた魔力を充填してもらう必要がある」

「そう。4ヵ月でT.C.との戦いが終われば必要なくなるだろうが、それ以上の期間になるなら俺たちの誰かに頼んでくれ」

「ん。ありがと、ルシル。大切に使わせてもらうよ」

向かい合って笑みを浮かべるルシルとルミナ。羨ましいな〜なんて思ってると、通信が入ったことを知らせるコール音が鳴り響いた。すぐに「こちらイリス」と応じた。

『部隊長。アコース監察官から通信が入りました』

「繋げて」

『フライハイト二佐。そちらの状況はモニターしていたから、こちらでファストラウム地上本部に連絡しておいた。だから今すぐ第4管理世界カルナログへ向かってほしい。あちらの首都にも猫たちが出現した』

ロッサの話に「な・・・?」って驚いたわたし達。いやだって猫たちの召喚が解除されてからまだ30分も経ってない。世界を隔てての遠距離召喚が出来るのか、それとも召喚してすぐにアラントスに渡ったのか。どちらにしてもここファストラウムでの猫騒動は完全に終わったんだ。

「了解。すぐに向かいます。全騎、シャーリーンに帰艦する!」

セラティナに結界を解除してもらって、すぐに軌道上に停泊してるシャーリーンへ転送してもらった。ファストラウムからカルナログなら転送できる距離。“T.C.”の召喚主がどういう理由でこんな騒ぎを起こしてるのか判らないけど、少なくとも1時間で猫たちの召喚を解くことはないはず。ファストラウムでも数日間と騒動を起こしていたし。

『部隊長。カルナログに出現した猫たちの映像が本部より送られてきました』

「こっちのモニターに映して」

エントランスに待機したままでその映像を見ることに。展開された巨大モニターにはファストラウムで追いかけっこをした猫たちはもちろん、親猫の健在も確認できた。すでに本局から各地上本部に猫騒動の情報が回ってるみたいで、カルナログの首都防衛隊も頑張ってる。

「ん? ブリッジ。30秒ほど巻き戻してスロー再生を頼む」

『了解です』

ルシルが指示を出すと、映像が指示通りに巻き戻ってスローで再生スタート。モニターを注視してたルシルが、「止めてくれ!」ってある場面になったところで指示。そこは普通のストリートで、首都防衛隊員と猫の追いかけっこを何事か?って見てる民間人たちが映ってる。

「コイツも転生していたのか・・・」

「コイツ? この茶髪の男の人?」

「転生っていうことは、ルシルのオリ
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