暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga17-B侵撃のT.C.〜2nd wave〜
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腹を駆け抜けた。

「せぇぇぇぇい!!」

振り下ろした“シュトルムシュタール”の金棒がデュラハンの顔面に直撃。派手な金属音が轟いたけど、「怒りに任せたにしては随分と軽い!」ってデュラハンは高笑いしながら大剣を振るって、クラリスを引き離した。

制圧せし氷狼(インバシオン・ローボ)!」

セレスが氷の狼を20頭と作り出してデュラハンへと殺到させる。デュラハンは大剣と大盾で斬ったり殴ったりして狼を粉砕。

「無詠唱で威力は落ちるが、飽和攻撃で攻めればどうとでもなる。宝竜の抱擁(コード・ファフニール)!」

ルシルの炎、氷、雷、風、光×2、影、岩、水の龍が襲い掛かり、デュラハンは回避行動に移った。水の龍は酸で出来てるみたいで、飛び散らせてる水滴が地面に落ちるとジュッと音を立てる。デュラハンは特に酸の龍を警戒していて、必死に回避してる。

多殻結界(マルチプル・シェル)!」

そこにセラティナの結界だ。小さなキューブ状の結界が連続でデュラハンの体の至る所に発生して、触れた部位をその場に固定してく。だけどデュラハンは「ふん! ふん! ふん!」って力ずくで結界から逃れてく。

「猫が・・・!」

その最中、親猫や仔猫たちがすぅっと音もなく消滅した。これは「召喚獣・・・!」が召喚解除された際の現象だ。

「ようやくか。死ぬわけではないという我の言葉に対しての、なぜ、の答えはそれだ。我とは違って仕事も満足に果たせない役立たずの畜生の正体は召喚獣。貴様らに捕獲されるわけにはいかんのでな。我が召喚主が召喚を解除する前に、任務失敗の責を問うための意味を含めての始末だ」

「よーく解った。つまりお前の任務を失敗させれば、あの親猫のように串刺しにされても文句はないわけだ」

クラリスが余計に殺気立っちゃった。デュラハンの言葉を信じるならアイツも同じ召喚主によって召喚された召喚獣。うーん、同じ召喚獣でもこの違い。まぁ猫と首無し騎士のどちらが可愛いか問われたら、猫だって即答するけどね。

「待てクラリス! 君はナデシコの召喚を! 嫌な予感がする。セレス、セラティナは俺と飽和攻撃を続行! シャルとミヤビも適度に攻撃に参加! 新手が現れる可能性があるため、周囲警戒を優先! アイリ、ユニゾンだ! ルミナは俺のところに来てくれ!」

「・・・むぅ。了解」

「「「了解!」」」

「ヤヴォール!」

「? 了解」

そこからはセレスの氷狼、ルシルの龍群、セラティナの結界と順番に発動されて、わたしも絶対切断効果を持った魔力の刃、「飛刃・一閃!」を放ったり、ミヤビも炎鬼モードになって、拳の形をした炎の砲弾「業火拳衝!」を両手から連続発射したりして、もうリンチみたいになっちゃってる。

「ええい! チマチマとタチ
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